円形脱毛症の原因、症状、鍼灸治療の効果とビフォーアフター写真

円形脱毛症は、一時的に毛髪が薄くなったり、完全に抜け落ちることがある、免疫系による脱毛の病気です。
この病気は、年齢や性別を問わず誰にでも起こり得ますが、一般的には10-40歳の若い成人に多い傾向があります。
原因は完全にはわかっていませんが、遺伝的要因、ストレス、感染などが影響する可能性があります。
治療方法には、ステロイド入りのトップローション、免疫抑制剤、光線療法などがありますが、効果は個人差があります。

男性、女性ともに円形脱毛症の治療で鍼灸に訪れる方は多いです。
鍼灸治療で改善するプロセスや治療期間などがわかりやすいように、鍼灸治療の効果を70名超を治療した総院長横山奨のビフォーアフターとあわせてご紹介します。

目次

円形脱毛症の鍼灸治療のビフォーアフター(治療例)

円形脱毛症鍼灸治療ビフォーアフター
円形脱毛症鍼灸治療ビフォーアフター
円形脱毛症女性鍼灸治療事例
円形脱毛症女性鍼灸治療事例(ビフォーアフター)
円形脱毛症男性鍼灸治療事例
円形脱毛症男性鍼灸治療事例(ビフォーアフター)

円形脱毛症の症状

円形脱毛症の症状にはいろんなケースがあります。
円形脱毛症の症状は、主に毛髪の薄くなったり、完全に抜け落ちたりすることが特徴です。
脱毛部位は通常、頭頂部や頭頂部周囲、耳たぶ、顎、腕、足などにありますが、全身に広がることもあります。
以下が一般的な円形脱毛症の症状です

  • 円形に毛髪が薄くなったり完全に抜け落ちたりする
  • 脱毛部位に痛みやかゆみがあることがある
  • 新しい毛髪が再生しにくい
  • 脱毛部位に発疹があることがある
  • 円形脱毛がひとつある
  • 円形脱毛を繰り返す
  • 円形脱毛が何個かある
  • 広い範囲の円形脱毛がある

円形脱毛症は、軽いケースから重いケースまで様々であり、治療を受けない場合、毛髪が再生することもあれば、永久的な脱毛になることもあります。

円形脱毛症の原因よくあるタイプ、あなたは何タイプ?

西洋医学の診断では、円形脱毛症の原因は明確ではありませんが、免疫システムの変化が原因と考えられています。
免疫システムが正常な状態では、細胞を保護するために外部の感染や病気から身体を守っていますが、円形脱毛症では、免疫システムが毛根に向けられ、毛髪を攻撃するようになります。
このような免疫システムの変化は、遺伝的な要因、ストレス、感染などによって引き起こされることがあります。

円形脱毛症は、単一の要因によって引き起こされることは稀であり、複数の要因が重なり合って発症することが多いとされています。また、円形脱毛症になる可能性が高い人々には、家族歴のある人やアトピー性皮膚炎、乾癬などの自己免疫疾患の患者などが含まれます。

鍼灸治療が良く効く円形脱毛症の基本の4タイプ

ストレスタイプ

イライラや不安などを主とした精神的ストレスが主な原因とされるタイプ。頭皮の硬さや身体の緊張、脱毛以外の身体の症状がその時々によって変わる。家庭環境や職場環境など、生活環境から影響があるタイプに多い。

頭皮ガチガチタイプ

頭皮が硬くなり血行が悪くなったことが脱毛に繋がっているタイプ。クリエイティブな仕事をしている人に多い。

頚肩上半身ガチガチタイプ

頭皮~頚肩~上半身全域の広い範囲で緊張が強く、常に力がはいっていることで血行が悪くなり脱毛につながっているタイプ。このタイプは頭部や上半身が身体の他の部分に比べて少しほてっている場合が多く、上半身と下半身の熱量のバランスを整える必要がある。長い時間デスクワークしている方に多い。

足の冷えタイプ

熱は何も動きがないと大気中と同様に上昇していきます。部屋の下の方が温度が低くなるのはそのためです。足が冷えることにより体内のほてりが上昇し、身体の上の方である頭部に停滞します。これを東洋医学で上実下虚といい、頭髪が抜ける原因のひとつとされます。

円形脱毛症になりやすい体質の2タイプ

  • 遺伝体質タイプ
  • 加齢による脱毛タイプ

 これら2タイプの治療は難しいですが、多くの場合は基本の4タイプとの複合型になります。円形脱毛の原因に対する割合が違うだけで鍼灸治療は可能になりますし効果が出る場合もあります。

病院での診断の主なタイプ

  • ストレスの影響
  • 男性ホルモンの影響
  • アトピー性疾患の影響
  • 自己免疫疾患の合併

(橋本病などの甲状腺疾患、糖尿病、関節リウマチ、SLE、尋常性白斑、重症筋無力症)

 これらのタイプに分類された場合は病院での治療や診察と並行して鍼灸治療を行うことができます。患者さんの要望と病院の治療方針を良く伺い、鍼灸治療の方法や鍼灸治療の頻度を決めていきます。

円形脱毛症に鍼灸治療が効く理由

血液循環の改善

 円形脱毛症の場合、そのなかの割合に差はありますが何らかの理由で頭皮やその周辺の血行が悪くなっていることがほとんどです。冷えやコリ、緊張などの多くは血管が収縮しています。鍼灸治療をすると血管が収縮し、その後に拡張します。つまり血管が広がって血行が良くなります。血行が悪い部分や全身的な効果として血液循環の改善には鍼灸が最も効果的です。

自律神経の調整

 皮膚に近い小さな血管や手や足の末梢の血管が拡張すると、抗重力筋と呼ばれる普段の姿勢を維持している大きな筋肉の血流が増加します。姿勢を保つための筋肉は自律神経の影響が深く、その血行が良くなり筋肉が柔軟であると、身体の緊張が緩和(交感神経が抑制)され、身体がお休みモード(副交感神経が優位)になるため自律神経の調整になります。

YI’N YANGの鍼灸治療が円形脱毛症に効く理由

鍼の痛みがなく心地よい、お灸が熱くなく心地よい

 YI’N YANGの鍼灸治療の特徴である無痛の鍼は心地よさを伝える神経(LTM-C)などを介して脳の情動系(感情を起させる身体の生理的メカニズム)に働きかける力があることがわかっています。YI’N YANGオリジナルメソッドの鍼灸治療は鍼そのものの効果と情動系に働きかける効果で自律神経の不調に効果的であるといえます。もっとも東洋医学の概念から言えば、身体がリラックスした良い状態であれば精神面も安定しやすくなるため、自律神経の不調に対してこそ鍼灸の効果を実感してもらいやすいといえます。円形脱毛症のストレスタイプと頚肩上半身ガチガチタイプには最適の鍼灸治療でしょう。

 またYI’N YANGの鍼灸治療は、セロトニンやオキシトシンと呼ばれるホルモン分泌も促進されることがわかっています。セロトニンはストレスを軽減し精神を安定させ脳を活発に働かせる物質、女性ホルモンとも連動しています。オキシトシンは幸せホルモンとも呼ばれ、不安や恐怖をなどのストレスを軽減し、意欲や好奇心が高まるとされる物質で、良質な睡眠と美肌を生み出すとされています。このことから円形脱毛症のストレスタイプには特に効果が高いといえます。

東洋医学的な鍼灸治療の特徴は冷えとほてりの調整

 YI’N YANGの鍼灸治療は鍼灸治療の特徴である全身のバランス調整能力の高さを生かしています。バランス調整能力とはなにかというと主に冷えとほてりの調整と血行の調整になります。東洋医学では身体全体がリラックスし、頭はクールに手足などの末梢は温かく、主に胃腸などの内臓の動きが活発で負担の少ない状態が良いとされます。無痛の鍼灸治療は治療による緊張もなくリラックスした状態に導きやすいく、皮膚表面から最小の刺激で冷えとほてりを調整し、筋緊張の緩和による血行促進が期待できます。このことから全ての円形脱毛症のタイプに効果的で、全身のバランス調整能力の高さは特に足の冷えタイプに効果的といえます。

円形脱毛症の鍼灸治療の来院頻度

来院頻度
円形脱毛症の来院頻度

 鍼灸治療開始からしばらくは、1週間に1回の頻度をおすすめしています。始めのうちに良い状態にもっていける方が後々の状態が良くなりますし、コストパフォーマンスが高くなります。鍼灸治療をしたあとの身体の状態によって最適な刺激の方法を治療を進めながら考えていく必要もあるため、鍼灸治療後1週間生活してみてどのような状況になっているかを確認します。1週間以内の方が施術者が状態を確認しやすいという利点もあります。

 症状が安定したり回復に向かう道筋が上手く示せるようであれば2週間に一回など治療間隔をあけていくようにご提案します。

「 月額会員でのおすすめのモデルケース 月4回会員がおすすめ」

  1. 円形脱毛症の場合、最低でも週一回の鍼灸治療を3ヵ月ほどは必要
  2. 髪の毛は伸びる方でも1ヶ月で1cmしか伸びません、脱毛部分に関してはもっと遅い場合がほとんどです。最低でも始めの3ヵ月間は1週間に一回の鍼灸治療が必要ですので月4回会員がおすすめです。
  3. その後順調に髪の毛が生えて伸び、脱毛部分が埋まり始めたところで月2回会員へ移行していただく。
  4. 生えそろい円形脱毛症が治ったところで月1回会員へ移行していただく。円形脱毛症は繰り返しやすい症状なので治ったあとも再発予防と再発してしまった場合の早期発見を兼ねて一カ月に1回ほどはメンテナンスの鍼灸治療がおすすめです。

円形脱毛症改善までの期間

 状態にもよりますが1週間に一回の治療を3か月~6ヶ月は続けていただくと改善しやすいです。症状の状態、患っている期間や回数、生活環境、鍼灸治療への身体反応などを踏まえて担当鍼灸師が随時、改善までの道筋と期間をお話ししていきます。

YI’N YANGの鍼灸治療の流れ

1カルテ記入 

髪の事、お身体の事、体質などを記入していただきます。

2カウンセリング 

円形脱毛症の状態、経過、お身体全体の調子、その他の症状、生活習慣などについて詳しく伺っていきます。円形脱毛症と関係なさそうなことを伺う場合がありますが、髪の毛への様々な影響をどのように関係しているかを考えるためのカウンセリングですのでお答えいただける範囲でお話しください。

3円形脱毛症の脱毛部分と頭皮全体の確認

円形脱毛部分や頭皮の状態などを詳しくみていきます。頭皮の硬さやむくみなども触診していきます。

4脈診、腹診、舌診などの東洋医学的な診察

身体全体の状態を知るために東洋医学的な診察をしながら鍼灸治療を行っていきます。

1鍼灸治療

円形脱毛部位を中心に関連した部位と身体全体を整える鍼灸治療を行っていきます。

5アフターカウンセリング

円形脱毛症の状態、今後予想される経過、お身体全体の調子、治療頻度や回復にかかるであろう期間の予測などをお話しします。鍼灸治療に対する予算もお伺いし最適なプランをご相談します。

5お会計

お会計とともに次回以降のご予約の日程をお伺いします。ある程度計画的に治療を進めていけるよう複数回のご予約をご相談いたします。

円形脱毛症鍼灸治療の料金

通常の鍼灸治療のメニューでご予約ください。

予約

ご予約は以下からご予約ください。初回は総院長の横山奨を指定してご予約するのとお勧めします。

※横山奨の予約は大変埋まりやすくなっておりますので、早めのご予約をお勧めします。ご予約の予定が合わない場合は、LINEまたはお問い合わせからご連絡ください。

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