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頭痛の鍼灸治療

頭痛とは、首・顔・頭に感じる痛みを総称して呼ばれていますが、ここでは頭痛の種類やその痛みの特徴や鍼灸治療が有効な頭痛とその治療方針についてまとめています。

普段、頭痛の鍼灸治療を行っているYI’N YANGの鍼灸師たちが書いた頭痛に関するコラムを紹介していますのでご興味がある方の参考になれば嬉しいです。

頭痛でお困りの方は気軽に当鍼灸院の担当スタッフまでご相談ください。

頭痛は大きく2つに分類

頭痛には様々な原因があり、「国際頭痛分類 第3版(ICHD-3)」では300種類以上に分類されています。

主に頭痛の分類は一次性頭痛(機能性頭痛)と二次性頭痛(症候性頭痛)の2つに分類されます。

一次性頭痛は直接的に命に関わるような心配はありませんが、一次性頭痛はすみやかに病院にかかる必要があり、「今まで経験したことがない頭の痛み」を感じたら注意しましょう。

一次性頭痛(機能性頭痛)

一次性頭痛は、他の病気が原因で頭痛が現れている訳でなく、体質や環境、月経や生活習慣などが原因で頭痛そのものが症状としてみられる頭痛のことを指し、10代から30代の女性に多くみられます。

片頭痛

片頭痛は、脳血管が急激に拡張することが原因とされていますが、精神的なストレス状態から開放されると血管が拡張されることがあり、休みの日に起こることもあります。身体を動かすと血管が拡張する為に痛みが悪化するのが特徴です。

部位:こめかみ・目・頭の片側や両側
特徴:ズキズキと拍動する痛み・吐き気・下痢・目がチカチカする
頻度:時々起きる

緊張型頭痛

首や肩の筋肉の緊張が続くことで発生する発痛物質が原因とされている緊張型頭痛ですが、痛みそのものがストレスとなることで痛みを誘発する悪循環になると慢性化することが多く、身体を動かすと楽になるのが特徴です。

部位:頭全体・後頭部・首筋
特徴:頭を締め付けられるような痛み・首肩コリ
頻度:毎日のように長い間痛む

群発性頭痛

原因が明らかになっていない群発性頭痛は目の奥にある血管が拡張することでその周囲に炎症が生じ、じっとしていられないほどの激しい頭痛と目の奥の痛みを生じることが多く、飲酒で痛みを誘発するのが特徴です。

部位:頭全体・目とその周囲
特徴:目の奥の激痛・涙や目の充血
頻度:1時間程度に繰り返し、夜間や早朝に多い

二次性頭痛(症候性頭痛)

二次性頭痛は、他の病気の症状として生じている頭痛のことで、その原因が治癒することで頭痛は消滅しますが、生命にかかわるものがありますで注意が必要です。

くも膜下出血

二次性頭痛の代表的なくも膜下出血は、「今まで経験したことのない突発的な激しい痛み」と表現され、頭痛以外にも悪心・嘔吐・硬直・意識障害などを伴い、血圧が上がりやすい起床時や入浴時や運動時に加えて血管を収縮させて熱を産生する冬場に好発します。
「後頭部や重い」や「頭全体が締め付けられる」と感じる頭痛がいつまで経っても良くならない場合は注意が必要です。

脳腫瘍

脳腫瘍は頭蓋骨内にできた腫瘍が脳を圧迫したことで内圧が高まり頭痛を生じますが、痛みが出た後にすぐに消失したりする場合があり、「前頭部や後頭部を針で刺されたような痛み」が特徴です。
ゆっくりと腫瘍が大きくなるために何か急な症状が現れることがなかったり、頭痛も一過性だったりと病院に罹らずに病態が進行しているケースも多いので注意しましょう。
初期症状として口をモゴモゴと動かしたりする兆候がみられますが、進行すると意識障害と共に手足が痙攣したり、嘔吐や頭痛を起こします。

脳出血

脳出血は約40%〜60%が頭痛を伴うことが多く強い痛みと嘔吐が合併して現れますが、脳出血の主な原因はくも膜下出血と同様に「高血圧」です。
血圧が高くなる性行為時や運動、入浴時などに生じる頭痛には注意が必要です。

頭痛の鍼灸の効果と治療方針

頭痛の鍼灸治療でYI’N YANG鍼灸院を訪れる方は多くみられます。
また、他の症状の治療の過程で頭痛持ちだった方が改善または消失するケースも多々あります。
コクランという世界中の医療に関わる論文を評価し、その情報を整理して発信している国際的な非営利団体がありますが、質の高い医療情報として世界中の医療従事者がその情報を用いて医療にあたっています。

そのコクランレポートの中で頭痛に対する鍼灸治療の評価をまとめると、

・片頭痛(偏頭痛)の予防に鍼灸治療は有用である
・頭痛薬などの治療薬を用いることが出来ない患者に鍼灸治療は有用である
・薬物療法以外で頭痛の治療を希望する患者に鍼灸治療は有用である
・妊娠または妊娠の可能性がある患者の頭痛に対して鍼灸治療は有用である
・明らかな精神的ストレス下にある頭痛患者の薬物療法との併用に鍼灸治療は有用である
・今まさに頭痛がある時の治療に鍼灸治療は有用である
・薬物治療よりも鍼灸治療の方が効果的な場合があり長い目で見ると費用対効果が高い

このように評価されており頭痛の治療への鍼灸治療の有用性が世界的にも、医療の中でも認められています。

鍼灸治療が有効な頭痛は緊張型頭痛・片頭痛・群発頭痛ですが、特に緊張型頭痛は当治療院でも治療するケースが多くその効果も期待できます。
YI’N YANG鍼灸院での頭痛の鍼灸治療は、首肩や頭部・顔面部にみられるコリや炎症を主に治療を行っていきますが、上半身(特に肩から頭にかけて)に熱感が偏り、下半身(特にお腹や腰まわりから足先まで)に冷えが偏る「上実下虚」になっていることが多く、痛みがみられる局所に加えて全身の筋緊張や火照り、冷えなど全身の治療を併せて行います。

緊張型頭痛
頭部に限らず、首の後ろや肩・肩甲骨の周囲などの筋緊張を鍼や灸により緩和させつつ精神不安を安定させていく治療を行っていきます。

片頭痛・群発頭痛
側頭部やこめかみ、目の周囲などを主に治療していきますが、合併してみられるその他の症状や疲労など全身の状態を良好に保つような治療を行います。