Cochran、NIH、WHOの各機構が発表している鍼灸の適応疾患や適応症状について取り上げます。
頭痛・緊張型頭痛に対する鍼灸治療の評価
コクランのレポートの中で頭痛・緊張型頭痛に対する鍼灸治療の評価をまとめると、
- 片頭痛(偏頭痛)の予防に鍼灸治療は有用である
- 頭痛薬などの治療薬を用いることが出来ない患者に鍼灸治療は有用である
- 薬物療法以外で頭痛の治療を希望する患者に鍼灸治療は有用である
- 妊娠または妊娠の可能性がある患者の頭痛に対して鍼灸治療は有用である
- 明らかな精神的ストレス下にある頭痛患者の薬物療法との併用に鍼灸治療は有用である
- 今まさに頭痛がある時の治療に鍼灸治療は有用である
- 薬物治療よりも鍼灸治療の方が効果的な場合があり長い目で見ると費用対効果が高い
頭痛・緊張型頭痛への鍼灸治療の効果が医療の中でも認められています。
【緊張型頭痛に対する鍼治療】コクランレポート
https://www.cochrane.org/ja/CD007587/SYMPT_jin-zhang-xing-tou-tong-nidui-suruzhen-zhi-liao
【頭痛に対する鍼灸治療の効果と現状】
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsam/64/1/64_18/_pdf/-char/ja
これは、鍼灸の学会において鍼灸師向けに頭痛についての鍼灸治療の現状を総括したセミナーをまとめたものです。そのなかで、頭痛・緊張型頭痛は鍼灸治療により効果があるといえる研究が多く、有効な疾患であると報告されています。
YI’N YANGの鍼灸治療
YI’N YANGの鍼灸治療は、治療による心地良さを重視しています。近年の研究で、心地よさを伝える神経(LTM-C)は優しく穏やかな鍼灸の皮膚刺激によって最も良く働くことが考えられるようになりました。優しい穏やかな鍼灸によって心地よさを伝える神経が良く働き、オキシトシンやドーパミンと呼ばれるホルモンが放出される可能性があります。このドーパミンは身体機能、運動、学習、感情、意欲、ホルモンの調節など多くの生命活動に関与しており、オキシトシンは幸福感を高めたりストレスの軽減に関与しています。心地よい鍼灸治療は、これらの神経やホルモンが関与して身体の症状を減らしたり取り除いたりします。鍼灸治療の元来もつ痛みの治療効果と、心地よい鍼灸治療による治療効果で鍼灸治療の良さを最大限に引き出します。
頭痛・緊張型頭痛のベーシックな治療頻度としては、1週間に1度の鍼灸治療を2ヶ月~3ヵ月ほど続けると症状が軽減されることが多いのが、YI’N YANGでの鍼灸治療の傾向です。
まずはお身体の状態を確認させていただき、どんな鍼灸治療の方法がフィットするかを治療経過をみながら施術者とご相談いただき、少しでも不具合なく生活できるようにみなさまを全力でサポートいたします。
「Cochran(コクラン)」
疾病や症状の治療と予防に関する医療情報を定期的に吟味し、人々に伝えるために、世界展開している組織で、医学論文の評価を行なう国際的な非営利団体。質の高い医学情報を提供していおり、世界中の医療従事者、臨床家、患者、介護者、研究者、政策立案者などが医療行為を選択する根拠として活用している。
「NIH(アメリカ国立衛生研究所)」
National Institutes of Health (NIH)
アメリカの国立衛生研究所。世界有数の医学・生物学の研究機関。27の専門分野にわかれた研究所・センターからなる健康福祉省(DHHS)所管の医学・医療・公衆衛生に関する統合研究組織。
「WHO(世界保健機構)」
国際連合の専門機関(国際連合機関)の一つであり、人間の健康を基本的人権の一つとし、その達成を目的として設立された機関。すべての人々の健康を増進し保護するため全ての国々と協力する目的で設立され、現在は鍼灸や漢方薬などの伝統医学を医療資源として評価し、世界中で活用すべく整備している。