月経痛・生理痛について
月経痛・生理痛については、月経の周期や出血の程度、痛みの強さに個人差があります。月経痛が強すぎて日常生活に支障が出る場合や、月経周期が不安定で毎回24日以内で月経が来る場合、39日以上の周期であったりいつも不規則な月経の場合には、子宮や卵巣に異常がないか、ホルモン分泌に異常がないか、婦人科で検査して適切な治療を受けることが必要です。
月経痛・生理痛と東洋医学
婦人科などで異常がなく、不調の原因が心理的なストレスや冷え、などが原因と考えられる月経痛・生理痛の場合は鍼灸治療・東洋医学による治療で症状を軽快できる可能性が高いです。
東洋医学の診方で月経痛・生理痛は、瘀血、血虚、気鬱、気逆、水滞、冷えなど様々な状態が考えられます。「月経周期に伴って変化する症状がある」こと自体が「血の異常」があるととらえるため、瘀血、血虚が主体として、気鬱や気逆といったものが併存していくといえます。
月経痛・生理痛と鍼灸治療
コクラン(世界中の医療情報を集約評価し利便性・信頼性の高い医療情報を提供している国際的な非営利団体)の報告によると、比較し評価できる研究がまだまだ必要だが、月経痛・生理痛に関する鍼治療が有効だとする研究も出てきているとしてます。
月経・生理にともなった腹痛や腰痛にプロスタグランジンというホルモンが大きく関与しているとされ、そのプロスタグランジンの影響で子宮筋が強く緊張し、血行が悪くなることで痛みが起こると考えられている。
鍼灸治療により骨盤周囲や骨盤内腔、子宮周囲の血行が良くなることで月経・生理に伴う腹痛や腰痛に有効であるとしています。さらに、鍼灸治療には痛みという感覚そのものを軽減したり消失したりする効果があることがわかっています。
単純に痛みに対しての鍼灸治療はとても効果が高いことから、月経痛・生理痛についても有効であるといえるでしょう。
YI’N YANGでの月経痛・生理痛の鍼灸治療
YI’N YANGの鍼灸治療は、治療による心地良さを重視しています。近年の研究で、心地よさを伝える神経(LTM-C)は優しく穏やかな鍼灸の皮膚刺激によって最も良く働くことが考えられるようになりました。
優しい穏やかな鍼灸によって心地よさを伝える神経が良く働き、オキシトシンやドーパミンと呼ばれるホルモンが放出される可能性があります。
このドーパミンは身体機能、運動、学習、感情、意欲、ホルモンの調節など多くの生命活動に関与しており、オキシトシンは幸福感を高めたりストレスの軽減に関与しています。
心地よい鍼灸治療は、これらの神経やホルモンが関与して身体の症状を減らしたり取り除いたりします。鍼灸治療の元々もつ痛みの治療効果と、心地よい鍼灸治療による治療効果で鍼灸治療の良さを最大限に引き出します。