著者:葉月
こんにちは〜
YI’N YANG日曜日担当葉月です!
友人からもお客様からもよく受けるご相談に多い『生理痛』。
女性の87%の方が毎月何らかの不調を抱えているそうです。
頭痛、吐き気、下腹部の痛み、腰痛、胃痛、イライラ…
思い当たるものはあるでしょうか??
生理痛があるのはおかしなことではない
「“本当は生理痛などないのが普通”と聞きました」
「私はおかしいのでしょうか?」
と質問を受けたりしますが、数字を見てみるとむしろ悩みのない方が珍しいようですね…
ではどうしようもないものなのか?といえばそうとも限りません!
生理痛をもう気にしたくない方は是非読んでください。
まずはそもそも生理痛がどのように起こるのか整理してみましょう。
生理痛のおこるしくみ
生理は女性が毎月妊娠するために体内に準備し、使用しなかった場合それらを一度破棄してまた新しく備えるサイクルのことです。
生理前:子宮や自分のからだを赤ちゃんのベットとして心地良くする(貯める期間)
生理中:使用しなかったベット(血液)や設備(水分など)を排出する(断捨離期間)
だと思ってください☺️
その準備と排出の過程で体内ではホルモンや生理物質が忙しく働きまわり自律や血流に影響を及ぼします。その中に生理痛やPMSも含まれるのです。主に以下のしくみによるものです。
生理前:プロゲステロン(黄体ホルモン)によっていろいろ『溜める』体になります。
- 体温の上昇
- 水分や栄養を貯める→むくみや体重増加、食欲増加
- 腸の蠕動運動抑制→便秘や肌荒れ
- 血管を拡張し骨盤周りに血液を集める→その他の部位の血行不良→肩こりや頭痛
- からだを休ませたい→抑鬱状態になりやすい
生理中:プロスタグランジン(生理活性物質)によって『排出する』体になります。これは血液中に含まれ全身で作用します。
- 子宮収縮、血液排出→血管や筋肉に収縮による痛みや冷え
- 炎症物質として血行不良箇所に痛みの誘発→頭痛、腰痛
- 一時的な出血により血液の不足も重なり→冷え、だるさ
プロスタグランジンは陣痛の時にも分泌される物質。なんとなくその女性は「そら痛いわ…」とイメージいただけるのでは…
生理中の痛みが強い方はこのプロスタグランジンの分泌量が多い場合があります。
または子宮口が狭い方!内臓の大きさや形の個人差でも痛みは強くなります。
思春期に生理痛が強い子が多いのはまだからだが未発達な子が多いから。大人になって楽になる方もいます。
こうして読むと毎月からだを大きく作り替えているので大変ですね。痛みを和らげうまく付き合っていくヒントもこの仕組みにあります。
ホルモンバランスと血行がポイント
痛みや不調の原因はホルモンの働きと血中のプロスタグランジン!私たちがコントロールできるのはそれらのバランスを整えたり排出を妨げないこと。
ホルモンのバランスを整えるなら…
- ピルなどで抑制する
- 良質な脂質とタンパク質をとる(ホルモンの材料)
- 体脂肪をつけすぎず減らしすぎない
- 規則正しい睡眠と生活で自律に負担をかけない
- ストレスをためない
- おかしはなるべくたべない
- お腹いっぱいにしない
- ジュースやコーヒーは「おやつ」。基本はお水を。
プロスタグランジンをスムーズに代謝するために…
- 腹部や腰、下半身など静脈の滞りやすい場所を温める
- 下半身の筋肉を増やし、使って循環させる
- 座り仕事の方は定期的に立って動く!
- カフェインや冷たいものを取らない
などが有効となります。
ですが痛みやPMSは普段の生活の積み重ねです!
これらが出てから改善してもすぐに効果があるものではありません。
ちなみに鎮痛剤などは直接プロスタグランジンやホルモンを減らしたりしているわけではなく、脳の痛みを感じる部位に働きかけているので根本の解決というわけではありません…
来月、再来月の自分の為に鍼灸で整えるという選択
鍼灸は自律神経の調整が得意なのをご存知ですか?自律というのは内臓や血管など我々が意識しなくても自動で働いてからだを動かしてくれているシステム。
ホルモンや生理活性物質もそのシステムで分泌されます!
生活や食事の習慣を変えるのは勿論ですが、からだが変わっていくのはとてもゆっくり。その補助として鍼灸はピッタリです。
生理前や整理中は感覚も敏感になっているので、是非YI’N YANGの心地よい鍼と灸でいやされてください。