著者:徳田 葉菜美
こんにちは!水曜日担当の徳田です。
今回のテーマは頭痛です。
調べると”日本人の4人に1人は頭痛を感じたことがある”というデータを見つけました。
現代医学でも頭痛に対してあらゆる対処法がありますが、今回は東洋医学から見た頭痛の原因を2つ紹介します。
片頭痛
片頭痛とは、血管が拡張することでズキズキとした拍動性の痛みが生じるタイプの頭痛です。こめかみから目の奥が痛むような発作的な頭痛で、数時間~数日間続きます。
片側に現れることが多く、痛みが起きると、光や音・匂いに敏感になったり悪心・嘔吐を伴うこともあります。
女性ホルモンと関連があるため女性に多く、20~40代女性に起こりやすい頭痛と言われています。
緊張型頭痛
緊張型頭痛で症状の出る範囲は全体的で、肩こりや後頭部付近の首こりを感じます。また片頭痛と違い両側が痛むことも多いです。
緊張型頭痛の原因のひとつに、筋肉の疲労が挙げられます。
長時間同じ姿勢でいることや、運動不足などが関係してきます。
痛みを感じるストレスがさらに血行不良を起こし→痛み→ストレス…といった悪循環を招きやすく、だらだらといつまでも頭痛が続くなんてことも。
この負のスパイラルを断ち切ることが治療において重要なポイントです。
“血行不良”←ここにアプローチできるのは鍼灸やマッサージ、温めるといった方法です。
東洋医学から見た頭痛の原因
足の冷え
東洋医学の用語で言うと「上実下虚」の状態が頭痛です。
身体を上部と下部に分けて、頭が上部・足が下部になります。
「上実」とは頭の方に熱が昇り、のぼせているような状態のことを言います。
「下虚」は上部と比較して足の冷えが強く、末梢まで血流が行きわたっていない状態。
片頭痛は血管の拡張により起こると言われており、上実下虚に近い状態です。
鍼灸治療では「上実」の状態である身体のバランスを整えるために足元を温めたり、また頭の方に上っている熱をさばくような治療を行ないます。
「頭痛があり足も冷えている」と、「上実下虚」の状態になっている可能性があるので、セルフケアでは足を温めることが大切です。
食事
また、体内に熱がこもるような食べ物を食べ過ぎないといった養生も大切です。
- 脂っこいもの
- 辛いもの
- 甘いもの
- スナック菓子
- お酒
など。適度は良いですが、食べ過ぎると身体の熱を生んでしまうものたちです。
目の疲れ
東洋医学での頭痛の原因として「血虚」という状態も挙げられます。
貧血に近い概念ですが、目を使いすぎる方は「血虚」になりやすいと言われています。
長時間のPC作業やスマホを見る方は要注意。目の奥が痛むような頭痛に繋がりやすいです。
適度に目を休めてあげましょう。
鍼灸治療で頭痛を予防する
上記で説明した片頭痛・緊張型頭痛は、鍼灸治療による症状軽減のお手伝いができます。
私自身、20代前半の頃に片頭痛(偏頭痛)を経験しました。閃輝暗点という片頭痛の前兆から始まり、発作が起きると何もできない状態でした。
片頭痛のピーク時には何度か服薬したこともありますし、痛みを抑えるという点でお薬は万能です。
ただ、ずっとお薬を飲み続けるのも嫌だし、根本の原因を対処したい。と思い鍼灸でメンテナンスをしたことで、今ではすっかり薬を飲むことはなくなりました。
「薬を長期間服用するのは嫌」もしくは「薬を服用できない」という方には鍼灸治療をお勧めします。
頭痛の起きる原因となる身体を調整することで、頭痛が起きない身体作りをしていきましょう。