著者:佐田 (YI’N YANG GINZA)
こんにちは、佐田です。
皆さまお変わりないですか?
梅雨前にこんなに暑くてどうしよう、夏になったら裸になるしかないんじゃない?
と、毎年言っているような気がしないでもないですが、いざ梅雨入りしたら何となくひんやりしますね。
朝晩寒いなと思ったら日中は蒸し暑かったり、ぐるぐる変わるお天気は私たちの体に気づかぬうちにダメージを与えてきます。
お天気に左右されるように、視界もぐるぐる回っていませんか?
ぐるぐる不快なめまい、実は梅雨時に訴えが多くなりやすいのです。
めまい色々
お困りのめまいはどんなめまいでしょうか?
ぐるぐると回転するようなめまいや、ふわふわしたり視界が暗くなったりするタイプのものなど、色々なタイプがあります。
めまいの辛いところは、何かに酔っているような心もとない気持ち悪さですよね。まっすぐが分からなくなる感覚に加えて吐き気まで出てきてしまうと、本当に辛い。
しかも自分の感覚では揺れたり回ったりしているのに、外から見ると普通という点もたちの悪いところです。
ふわふわするようなめまい感は、体の平衡感覚をキャッチする内耳からの情報や視覚で確認する目からの情報をうまく合わせられないことで起きています。
それらの統合を阻害するものには様々な原因が存在します。
例えば肩こり。脳へ向かう首から頭への血行に支障が出ると、おのずと中枢の働きに影響が出ます。
目の疲れも頭痛につながるように、首や頭へのダメージの元ですね。
また、自律神経の乱れも原因になり得ます。アップダウンの激しいジェットコースターに乗ったときのように、体の中で乱れが生じるとその乱気流がめまいになってしまうことがあるのですね。
梅雨とめまい
さて、梅雨とめまいの関係を東洋医学的にも見てみましょう。
じめじめとしたこの時期、気候の影響を受けて体の中にも湿気がたまりやすくなっています。
水が体に停滞するとどうなるか、徐々に冷えていきますね。ご自身でお腹を触ってみてください、冷えていませんか?
変温動物が寒くなると動けなくなるように、お腹も冷えると消化機能が落ちてしまいます。
お腹から下によどんだ水がたまってしまうと、本来頭の方へ巡っていくはずだったものは滞り、頭から体へと降りてくるものも止まってしまいます。つまりは流れがお腹のあたりで止まってしまうのです。
そうすると行き場の無くなったものは上半身でぐるぐると渦を巻きます。詰まった排水溝と同じです。
それがめまいとして表れたり、なんとか詰まりを出そうとして吐き気が出てきたりもします。
また、消化機能が低下すると当然エネルギーを作り出せません。体の隅々まで栄養を送り届けることもできなくなり、寝不足のようにふわふわする原因にもなります。
めまい対策として鍼灸でできること
一言でめまい、と言ってもどこが原因でその症状が出ているのか、その方によって様々だということが何となくおわかりいただけたでしょうか。
原因が体の中にあるのか、外からやってきているのか、そして今の体の状態はどうなっているのか。そこがはっきりしなければ根本解決にはなかなか結びつきません。
鍼灸は体の小さな変化や反応を見つけることが得意。特に当院では痛みのストレスなく鍼灸を受けていただけるので、リラックスしながらご自身の状態と向き合う時間を持つことができます。
そして原因が様々ならば治し方も様々です。鍼灸でそれぞれに合ったツボや刺激量で調整したり、状態に合わせた漢方を試すのも効果が期待できます。もちろん、病院の薬と併用しながら鍼灸を続けていただくことも可能です。
特にめまいは複数の器官のバランスが関わる症状です。ぐるぐるしたら自分の体を見直すチャンス!
鍼灸で自分の体を知りながら、日常生活を好転させていくタイミングです。
過ごしにくい梅雨を自分のメンテナンス期間にあてて、爽やかに夏を迎えましょう。