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鍼灸によるめまいの治療

鍼灸によるめまいの治療

湯淺葉月 著者:葉月(YI’N YANG GINZA)

皆様こんにちは!お元気ですか?私は絶不調でしたが元気です!

今年初めて気候や気圧による影響を受けるようになって戸惑いましたが、

対策がわかってきたのでどっこいどっこい生きております。

今回のコラムは『めまい』

自律神経の乱れによって起こり、鍼灸の適応でも代表的な物です。

仕組みや東洋医学的な捉え方はきっとうちの他スタッフが上手にまとめてくれることでしょう…

私は具体的に鍼灸師としてどのようにアプローチするのかお伝えしていこうと思います。

めまいの種類

とは言いつつ簡単にご説明します。

一口にめまいと言っても原因や症状がいくつかに分かれております。まずどこに注目して分類するかというと『フワフワする』『グルグル(グラグラ)する』『スーっとする』など、なんとオノマトペです。めまいと言ったらフラフラ感が特徴ですがその感じ方と随伴症状でどこに問題がありそうなのか検討をつけます。

『グルグル(グラグラ)する』回転性のめまい

「目が回る」「天井がグルグル回る」 などと表現されます。内耳や視覚、筋肉などのバランスを保つ平衡感覚の異常とされます。

+耳鳴り、片側性の耳鳴り、難聴などを伴う

→メニエール病、突発性難聴の疑い

+耳鳴り、難聴はなし

→良発発作性頭位めまい症(BPPV)などの疑い

+頭痛や意識障害がある

→脳卒中など脳の病気

などの疑いがあります。

『フワフワする』浮遊性、動揺性のめまい

からだが浮いているような、ゆらゆら浮いているように感じられます。車酔いにも似ていて、吐き気や気分の悪さも伴いやすく

  • 視力障害
  • 高血圧
  • 脳腫瘍、脳血管障害
  • うつ病や心因性の病気

などの疑いがあります。

『スーッとする』失神性発作の立ちくらみ

立ちくらみもめまいの仲間!「目の前が真っ暗」になり血の気がひいていく感覚がします。実は私は小さいころから立ちくらみが結構ひどく、真っ暗になって床に転がっては両親や夫を慌てさせていますが暫くすれば治るので気にしていませんでした…これは

  • 起立性低血圧
  • 不整脈
  • 貧血

などの疑いがあります。

私の場合は基本的に低血圧で赤血球濃度が薄いので貧血も合わさっているパターンです。女性は月経による毎月の出血や筋力不足も多く、立ちくらみ人口は少なくありません。私のように気にしていない方も多いでしょう。ですが血圧にも当然自律神経は深く関わってきますので、ストレスた疲労、気候の影響で症状が強くなりやすいのでご注意です…

鍼灸で対応が得意なのはメニエールと突発性難聴!

 これだけ分類があるものの、実はめまいの原因と特定は難しく、まず病院では出ている症状に対して対症療法を施します。吐き気どめ、鎮痛剤など。また内耳や脳に異常がなければ、多くは自律神経のバランスが崩れているので「規則正しく適度に運動しストレス発散してください」となります。

その自律神経の乱れによるめまいの中で、メニエール病と突発性難聴は鍼灸の適応としてWHOにも認められています。

鍼灸の適用症

引用元:公益社団法人 東京都鍼灸師会HP

神経系 神経痛(三叉、肋間、坐骨など)、頭痛、歯痛、ヘルペス、顔面神経麻痺、しびれなど
運動器系 五十肩、むち打ち症、頸肩腕症候群、腰痛症、ギックリ腰、椎間板ヘルニア、変形性膝関節症、関節炎、リウマチ、肩こり、寝ちがい、筋肉痛、捻挫、テニス肘、腱鞘炎など
消化器系 胃炎、胃下垂症、胃酸過多症、胃痙攣、胃・十二指腸潰瘍、口内炎、慢性肝炎、胆石症、慢性腸炎、便秘、下痢、痔疾など
循環器系 高血圧症、低血圧症、心臓神経症、動悸、浮腫、冷え性など
内分泌系 糖尿病、甲状腺機能障害、痛風など
呼吸器系 風邪、扁桃炎、咽頭炎、気管支炎、喘息、咳など
泌尿器系 慢性腎炎、膀胱炎、ネフローゼ、前立腺肥大など
感覚器系 眼精疲労、仮性近視、白内障、鼻炎、副鼻腔炎、耳鳴り、メニエール症候群、めまいなど
婦人科系 生理痛、月経異常、乳腺症、更年期障害、冷え、のぼせ、つわりなど
小児科系 小児喘息、夜尿症、夜泣き、かんの虫、消化不良、虚弱など
その他

自律神経失調、不眠症、ストレス性疾患、心身症、アレルギー、アトピー性皮膚炎、慢性疲労、成人病の予防など

ちなみに

  • めまいに持続時間が長く、手足のしびれや複視、嚥下障害などの神経障害が伴うもの
  • 回転性のめまいで起立、歩行などに明らかに平衡障害があるもの

などは急いで病院へ向かってくださいね…!

いずれの場合もまず病院を受診→鍼灸治療が回復には早道です。

鍼灸院で行うこと

 できる対策は規則正しくストレスのない生活。知ってる〜〜〜〜!

「無理!」「やってるんですけど!!?」という方。正直に申し上げれば、日々の積み重ねにたった1回の治療は勝てません。それでも自律神経やお体を一旦休憩させることは「たった1回」でも意味があります。

鍼灸で行うのは自律神経の休憩です。

自律神経の乱れとは、自律のオーバーワークとも言えます。

まずは一旦休ませてあげましょう。

自律に関わってくるからだの部位として

・首肩 ・お腹 ・腰 ・頭 ・足

などがあります。いずれも筋肉が緊張していれば自律神経を圧迫し不調につながりますし、反対に臓器の疲れが緊張として反映されます。もちろん心の疲れも。

これが鍼灸の面白いところなのですが、なんと緊張している部位の皮膚への刺激で自律神経を介して胃腸や血圧、筋肉に作用することができます。これらを緩めてあげることが自律神経の興奮や落ち込みを調整することに繋がるのです。

ですので、首、肩、お腹、腰、頭、足。これらの部位に鍼やお灸を施していきます。…全身ですね…!

当院では痛みのない鍼の方法を取っていますので、特に自律神経が乱れて刺激に敏感になっている方には向いているかと思います。

積み重ねと休憩の合わせ技が最強

 とはいえ重ね重ね申し上げますが日々の積み重ねの方がたった1度の休憩に勝ります。

  • 朝日を浴びること
  • 夜は寝ること
  • 食べすぎない
  • 塩分や糖分に気をつける
  • ストレッチで筋肉を伸ばす
  • 足を使う

これらはホルモンの産生や血圧の正常化に避けて通れないものです。またどうしても加齢に伴って弱くなっていく部分でもあります。

めまいにお悩みになる方は胃腸が弱っていて、水の代謝が苦手になりリンパ液などが近い耳には影響が出やすくなります。おそらく漢方で冷えを温めたり水の代謝を助ける物を処方されることも多いでしょう。塩分やお酒は控えた方が良いでしょうね…

ひとつでも気を配って変えていただくと、鍼灸や漢方の効果は倍増していきます。

私も鉄剤の使用や朝の散歩、ストレッチ、ジョギングなどでかなり立ちくらみがなくなりました。それでもダメな時は背中や首が硬くなってしまうので、鍼灸でお腹や背中を緩めてもらいます。

自分のからだとうまく付き合っていくのに是非、休憩しにきてくださいね。

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