【頭のほてり・血が上がる様な症状】コロナ後遺症の鍼灸治療

【頭のほてり・血が上がる様な症状】コロナ後遺症の鍼灸治療
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頭のほてり・血が上がる様な症状に関する鍼灸治療の効果

コロナ後遺症(新型コロナウイルス後遺症)の症状のなかに「頭のほてり・血が上がる様な症状」があります。

一番多いのは倦怠感ですが、自律神経系の異常のような症状があるのもコロナ後遺症の特徴です。頭のほてり・血が上がる様な症状といえば真っ先に思い浮かぶのが更年期障害の時のホットフラッシュという症状です。

頭や頚肩、上半身全体がほてったり、頭に血が上るような状態を東洋医学では肝鬱、もしくは上実下虚といいます。ここでの人体の仕組みはとても簡単です。人体は熱で動いています。

生命活動をすると、身体を動かすと、頭を働かせると体内では必ず熱が発生します。それは適度な熱が身体の機能を高めてくれるからです。スポーツ選手がウォーミングアップをするのはけがの予防など様々な理由はありますが、運動するのに適した体温にするための準備でもあります。

体内で発生した熱は、自然界と同じで上昇する性質があります。上昇した熱は上の方に鬱滞して熱自身で下がってくることはありません。ここで人体の機能が正常に働いていると、消化吸収の力や呼吸の力で熱を下に降ろし、手や足などの末梢に分配しようとします。

食物は身体に吸収される時にカロリー(熱量)といわれます。カロリー(熱量)は消化吸収の経路が上から下です。呼吸の経路も上から下、中心から末梢に向かって心臓と肺の循環を中心に酸素が全身に供給されます。

ここで問題になるのが、その消化吸収と呼吸の動作や経路に不具合があると身体機能が正常に働かず、熱を下に降ろすことが出来ません。

呼吸が浅い、胃の疲れ、消化器系の炎症、下痢や便秘などの場合に、その部分に熱が停滞するため、停滞した熱はふらふらと上にのぼせていくという悪循環が出来上がります。

これらを解消するためには東洋医学はとても有益です。というのも、現代医療の中ではこれらに有効な手立ては非常にすくないため、東洋医学で対処できる可能性が高いです。

【Efficacy of a standardised acupuncture approach for women with bothersome menopausal symptoms: a pragmatic randomised study in primary care】

(更年期症状を持つ女性に対する標準化された鍼治療の有効性:プライマリケアにおける実用的なランダム化研究)

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsam1981/53/4/53_4_484/_pdf/-char/ja

 この論文は、デンマークで行われた更年期症状のホットフラッシュに対して鍼灸治療でランダム化比較試験という精度の高い研究が行われたという報告です。ホットフラッシュ症状の変化、朝夕の発汗、一般的な発汗、閉経関連睡眠障害、感情コントロール、身体的症状、肌髪の問題にも改善がみられたとしています。コロナ後遺症の頭のほてり・血が上る様な症状に対する鍼灸治療の参考になる論文です。

 ベーシックな治療頻度としては、1週間に1度の鍼灸治療を2ヶ月ほど続けるとコロナ後遺症の症状が軽減されることが多いのが、YI’N YANGでのコロナ後遺症に対する鍼灸治療の傾向です。

 まずはお身体の状態を確認させていただき、どんな鍼灸治療の方法がフィットするかを治療経過をみながら施術者とご相談いただき、少しでも不具合なく生活できるようにみなさまを全力でサポートいたします。

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