腹痛に関する鍼灸治療の効果
コロナ後遺症の症状のなかに「腹痛」があります。一番多いのは倦怠感ですが、消化器系の症状が多いのもコロナ後遺症の特徴です。胃酸や食べ物などの胃の内容物が食道に逆流することによって起こる逆流性食道炎や下痢とともに、コロナ後遺症の消化器系症状のひとつとされています。
腹痛はコロナ後遺症に限らず鍼灸治療が有効です。過敏性腸症候群(IBS)にともなう腹痛や月経痛にともなう腹痛など様々な腹痛に鍼灸が効果的であるという報告が多数あります。
【内臓痛・消化器機能・消化器症状に関する鍼灸の効果】
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsam1981/53/4/53_4_484/_pdf/-char/ja
こちらは総説として、今まで研究されてきた内臓の痛みや消化器系の機能や症状に対する鍼灸治療の研究を総括し、分かっている事や予測として考えられることをまとめています。
そのなかで、特に吐き気 や嘔吐に対する検討が数多くなされており、その成果の一部はNIH(米国国立衛生研究所)による「鍼に関する合意声明」でも取り上げられ、鍼の効果として世界で認められた、としています。また胃炎などの原因とされる胃酸の過剰分泌に対する鍼灸治療の効果は、胃酸分泌を低下させるという結果が現状では支持されており、 胃潰瘍などの疾患に対して対症療法として鍼灸治療を推奨することは妥当である、としています。また手術が必要でない、腹痛を含む内臓痛に関して鍼灸治療を行うと概ね70%ほど内臓痛が軽減する可能性が示されたと報告しています。
ベーシックな治療頻度としては、1週間に1度の鍼灸治療を2ヶ月ほど続けるとコロナ後遺症の症状が軽減されることが多いのが、YI’N YANGでのコロナ後遺症に対する鍼灸治療の傾向です。
まずはお身体の状態を確認させていただき、どんな鍼灸治療の方法がフィットするかを治療経過をみながら施術者とご相談いただき、少しでも不具合なく生活できるようにみなさまを全力でサポートいたします。
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