日本人の国民病とも呼ばれている「肩こり」、リモートワークが増えたことで急増しているとも言われています。厚生労働省が行なった「平成28年国民生活基礎調査の概況」によると、肩こりは女性が自覚している症状第1位、さらに女性の肩こり発生比率は男性の約2倍ということが分かっています。
肩こりはなぜ女性に多いのか
男女ともに肩こりは自覚症状のトップに入ってくる不調の1つですが、前述した通り特に女性に多いことが厚生労働省の調査で分かっています。
では、それはなぜでしょうか。
①男性に比べ女性の方が筋肉量が少ない
男性よりも少ない筋力で姿勢の保持や重い頭を支えなくてはならないため、筋肉が緊張しがちです。筋肉がかたくなり血流が悪くなることで、疲労物質がたまりやすくなります。
②冷えによる血流の悪さ
女性は、体の熱を作り出す役割を持つ筋肉量が少ないため、冷えを感じやすく血流が悪くなりがちなのですが、血流が悪くなると筋肉が凝り固まってしまい肩こりを引き起こしてしまいます。その他にも自律神経の乱れなどによってホルモンバランスが崩れることでも血流が悪くなり肩こりの症状が出ることもあります。
③バストの重みを支えることで負担になる
女性は頭だけでなくバストを筋肉で支えなければいけないことも肩こりが多い原因の一つとも言えます。
また、ブラジャーなどの締め付けによる血流の阻害も負担がさらに増える可能性があります。
肩こりの鍼灸治療
肩こりに対して鍼灸ができることは、血流の改善と痛みを抑えることです。
鍼灸の刺激が体に伝わることで血管が拡張し血流の改善がされます。また、鍼灸の刺激が伝わると体からは、エンドルフィン、エンケファリンといった鎮痛物質が分泌され痛みを抑えます。
これらの治療メカニズムについて下記論文にて報告がされています。
【肩こり・腰痛に対する鍼治療】
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jkpt/2/0/2_0_87/_pdf/-char/ja
ベーシックな治療頻度としては、1週間に1度の鍼灸治療を2ヶ月ほど続けるとお悩みの症状が軽減されることが多いのが、YI’N YANGでの鍼灸治療の傾向です。
まずはお身体の状態を確認させていただき、どんな鍼灸治療の方法がフィットするかを治療経過をみながら施術者とご相談いただき、少しでも不具合なく生活できるようにみなさまを全力でサポートいたします。