【乳腺炎】産後不調の鍼灸治療②

【乳腺炎】産後不調の鍼灸治療②
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乳腺炎に対する鍼灸治療

鍼灸で乳腺炎を治療すると聞くとあまりイメージがつかない方も多いかもしれません。

しかし、WHO(世界保健機構)が定める鍼灸適応症の1つに「乳腺症」が含まれています。

乳腺症は、乳腺に起こる様々な病変の総称になりますので乳腺炎も当然含まれます。

つまり、乳腺炎の鍼灸治療は世界的にも認められた治療の1つとなります。

安心して受けられる乳腺炎の鍼灸治療

乳腺炎の鍼灸治療について、まず安心して欲しいのが必ずしも乳房に対して直接的に鍼灸治療を施すわけではないということ。

東洋医学というのは、全身のバランスを診る医学と言われますので症状の出ている局所のみが治療対象となることはありません。

YI’N YANGでは、どの疾患・症状に対しても局所だけでなく全身の治療をしています。

乳腺炎の場合は、患者様との信頼関係が出来ていて了承を得た上で女性鍼灸師が乳房に対して触診やその周辺に刺鍼することがあります。

乳腺炎の鍼灸治療

乳腺炎の主な要因は「滞っている」ことになので、乳腺炎の治療において滞りをとることが鍼灸の主な役割になっていきます。

乳腺炎になっている場合、症状のある乳房はもちろんですがその周辺の首・肩・背中なども硬くなったり張っていたりすることが少なくありません。結果的に血流が悪くなってしまいます。

また、血流が悪いと冷えにもつながり悪循環です。

首・肩・背中などの硬さを感じる箇所を中心に刺鍼し、冷えている箇所にはお灸等で温かみを加え全身の滞りをとることで乳房周辺の巡りをよくしていきます。

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冷え症のコラムにも記載がありますが、鍼の刺激を加えることで血管が拡張し血流がよくなる事が分かっています。

また、下記の論文は鍼刺激での血流の変化等の実験をまとめたものです。

【鍼刺激および鍼通電刺激による 末梢循環および微小循環の反応】

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsam1981/52/2/52_2_103/_pdf/-char/ja

鍼の刺激は、鍼した箇所だけでなく反対側(例えば右腕に鍼をしたなら左腕)など広い範囲で血流量や皮膚温度の上昇がみられたと報告されています。

つまり、鍼灸治療は滞り・冷えをとることは得意であり乳腺炎の治療に有用であることが言えます。

ベーシックな治療頻度としては、1週間に1度の鍼灸治療を2ヶ月ほど続けるとお悩みの症状が軽減されることが多いのが、YI’N YANGでの鍼灸治療の傾向です。

 まずはお身体の状態を確認させていただき、どんな鍼灸治療の方法がフィットするかを治療経過をみながら施術者とご相談いただき、少しでも不具合なく生活できるようにみなさまを全力でサポートいたします。

来間 はる菜 著者:来間(YI’N YANG GINZA)

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