【産後うつ】産後不調の鍼灸治療④

【産後うつ】産後不調の鍼灸治療④ ー産後うつのセルフケアー
目次

産後うつのセルフケア

産後うつは治療をすることで改善がしやすいものですが、ご自身で出来ることが全くないわけではありません。

ここでは産後うつのセルフケアについてお伝えしていきます。

鉄を補う食事

産後うつになる要因として鉄不足からくるセロトニン不足が考えられます。

実際、産後貧血だった女性は貧血でなかった女性に比べて産後うつのリスクが1.63倍というデータもあります。

鉄を補う食事を意識することは大切です。

鉄の多い食材

レバー、肉類、魚類、卵、ごま、納豆

食材だけで必要量の鉄分を摂取するのは難しいとよく聞きます。

一つの工夫としては、鉄鍋や鉄瓶の活用もおすすめです。

ただ、鉄は単体で摂取しても吸収が悪いため、タンパク質やビタミンCと一緒にとってあげると鉄の吸収が促されますので、バランスよく食事することが大切です。

日光を浴びる

日光を浴びるとセロトニンが増加することが分かっています。

産後の床上げ前は朝カーテンをあけて浴びるもよし、ベランダなどに出られる余裕がある方は少し外の空気を吸いながら浴びても良いと思います。

日光を浴びる時間の目安は15~30分程度

紫外線が気になる方は陽が昇って数時間は紫外線量も少ないので、午前中に日光浴してあげると良いです。

外出して動けるような状況でしたら、ゆっくりお散歩して無理のない範囲でカラダを動かすのもおすすめです。

セルフお灸

鍼灸治療が産後うつに有用であることをここまでお伝えしてきましたが、毎日鍼灸治療を受けるのは難しいでしょう。

そこで役に立つのが『セルフお灸』

『セルフお灸』は1回で劇的な変化があるわけではありませんが、コツコツ続けることで蓄積されるように段々と身体の変化が出てくることに気がつくと思います。

セルフお灸をする際は担当の鍼灸師にどこのツボが良いか聞いてもらうと良いと思います。

担当の鍼灸師に聞いていただくとお客様の身体の状態を把握しているので適切なツボを教えてくれるはずです。

簡単に産後うつの方向けにおすすめのツボをあげておきます。

  • 足三里(あしさんり)、合谷(ごうこく)、気海(きかい)
  • 三陰交(さんいんこう)、血海(けっかい)、内関(ないかん)
  • 太衝(たいしょう)、百会(ひゃくえ)

お灸が手元にない場合はゆっくり指圧するのも良いです。

セルフお灸のやり方は下記動画を参照してみてください。

治療と併せてセルフケアを取り入れてあげることで相乗効果を生んでくれますので、ぜひ出来るものから取り入れてみて下さい。

来間 はる菜 著者:来間(YI’N YANG GINZA)

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