僕は施術の中で、汗、尿や便通のお話を聞くことがあります。
身体から出る排泄物が身体の状態を知るヒントを得ることができるからです。
今回は便から得られるヒントのお話です。
便で何が見れる?
これは、消化管の状態です。硬く小さな便(コロコロ便)は腸の動きが鈍く、黒っぽい便は消化管での出血の可能性があります。強いにおいの場合は細菌の繁殖や便の腐敗が分かります。
消化器官の中での滞在時間が腸の動きの指標になっています。
トイレをした後、自分の便をいちいち見る人が少ないとは思いますが見るポイントだけ。
- 色 形 匂い
- 色は茶色、形は柔らかく崩れず整っている
- 匂いは自分で不快に感じない
これらが健康な方の便の目安になります。
コロコロ、硬い、軟らかい、泥状、水様など便の性質を聞いて、硬ければ胃腸の熱や乾燥を疑い、軟らかいと身体の冷えや水分の代謝の問題としてとらえることが多いです。
鍼灸治療では何をするか?
原因 | 治療方針 |
---|---|
胃腸の動きが悪い | 腸の活動の促進 |
胃腸の熱、乾燥 | 熱を取り去る、収める |
冷え | 血行促進、温める |
水分代謝 | 胃腸の吸収を良くする |
ツボとしては
中脘、天枢、足三里、陰陵泉、内庭 などでしょうか。
「通便」というそのまんまじゃんってツボもあったりします。これらはセルフケアのお灸も良いかも知れません。
施術のベースは消化器系の消化、吸収する能力を賦活し身体全体のフォローアップをする。
上記の話は全員が当てはまるものではありませんし、僕はいつから始まっているのか、何を食べているのか、実際にお話を聞いて、身体に聞いてみないと分からないです。
おわりに
ご自身の身体から出ているサインを無視しないであげてください。
鍼灸治療は健康へ近づくお手伝いができますので、ご相談ください。