鍼灸治療の症例紹介:腰痛・坐骨神経痛

鍼灸

こんにちは、インヤン美容鍼・鍼灸治療院 湘南藤沢院の院長の中澤です。

坐骨神経痛や慢性的な腰痛でお悩みの方の参考になればと思い、患者さん(男性 / 30代 / 藤沢在住)の鍼灸治療の症例や治療、改善の経過をご紹介します。

この記事を書いた人

中澤和巳 中澤 (インヤン美容鍼・鍼灸治療院 湘南藤沢院 院長)

鍼灸治療で得意な症状

美容鍼、小顔矯正、不眠症・睡眠障害、新型コロナ後遺症治療、首肩こり、膝痛、腰痛など痛みを伴う症状

目次

患者さんご自身で把握されていた腰痛・坐骨神経痛の症状

慢性的な腰痛・坐骨神経痛

慢性的な腰の痛みとお尻から足の側面にかけての痺れと痛み。

3年ほど前にギックリ腰(ぎっくり腰)になり、それ以降、腰の痛みは感じていたが、3ヶ月ほど前から痺れを共うなう様になり、整形外科で坐骨神経痛と診断される。
整形外科では牽引、温熱療法に加えて塗り薬を処方されるが、思ったように改善しない為に当鍼灸に来院。
長時間座り続けたり、立っていると痛みと共に痺れを伴う。
身体をかがめると痛みが強くなる。

初診時の初見

腰部、臀部(お尻)、腹部、足部の冷えと筋緊張が顕著にみられる。
特に背中(右側)〜肩甲骨までの筋緊張が強く、肩〜首にかけて火照りと筋緊張もみられる。

施術者が考えた腰痛・坐骨神経痛の原因

元々持っていた腰痛の素因(ぎっくり腰)が長時間のデスクワークによる姿勢不良が原因で腰の筋緊張に加えて、急激な気温の低下の冷えによる筋の強張りがトリガーになり、腰痛が悪化したと考察した。
また、運動習慣やストレッチの習慣がないことからも筋肉の柔軟性が低下したことも起因したと考えた。
腰をかばう姿勢や動作が長い間続いた事が、二次的に背中から首にかけての筋緊張を生じたものと考察した。

坐骨神経痛について

坐骨神経痛は、坐骨神経に問題が生じたことによって引き起こされる痛みや症状の総称です。
坐骨神経は腰椎から仙椎にかけて走行しており、腰部から臀部、大腿部、下腿部にかけての感覚と運動を担当しています。
坐骨神経痛は、この神経が圧迫されるか刺激を受けることによって生じます。

坐骨神経の走行

坐骨神経痛の主な症状

  1. 腰部から臀部、大腿部、下腿部にかけての放射痛
  2. 足のしびれや痺れ
  3. 腰や臀部の痛み
  4. 坐骨神経の走行に沿った痛みや刺激感
  5. 立位や歩行時に痛みが増すことがある

坐骨神経痛の症状は個人差があり、上記の症状が必ずしも危険な状態を示すわけではありません。
しかし、これらの兆候がある場合は、早急に医療機関を受診することが重要です。

坐骨神経痛の主な原因

  1. 椎間板ヘルニア
    椎間板が損傷し、神経を圧迫することがあります。
  2. 脊椎の狭窄症
    脊椎の管が狭くなり、神経が圧迫されることがあります。
  3. 腰椎の変形
    腰椎の変形が坐骨神経に影響を与えることがあります。
  4. 筋肉の緊張や炎症
    周囲の筋肉や組織の問題が坐骨神経に影響を与えることがあります。

診断や治療は医師によるものでなければなりません。医師は患者の症状や経過を詳しく評価し、必要に応じて画像検査(MRIやCTスキャン)を行います。

通院頻度と腰痛・坐骨神経痛の鍼灸治療の経過

1診目

冷が強く痛みを伴う箇所を中心にお灸で患部を温め、筋緊張と痺れを伴う臀部や腰、背中〜首肩へ低刺激な鍼を行う。
坐骨神経が走行する梨状筋や大腿部のマッサージを行う
治療後の痛みの程度(10段階で0が全く症状がない)が10→4程度になるが中腰姿勢時の筋緊張は残っているが動作もスムーズになる。
治療前に痛みが強かった腰を反る姿勢時の痛みが残っていた為、大腰筋のストレッチを行い違和感が残る程度まで改善した。
痺れが無くなり、立つ・座るなどの日常動作に違和感がなくなるまでは週一通う様に伝える。

2診目

痛みの程度は4をキープした状態で来院。
冷えは残っているが、腰付近の筋緊張は改善され、診療ベッドに横になる動作や起き上がる動作もスムーズになっていた。
治療後には4→2程度に痛みが改善する。
少し動けるようであれば軽いストレッチとウォーキングをする様に指導する。

3診目

痛みの程度は2の状態をキープでき、痺れはほとんど消失したとのこと。
治療後には2→1程度に痛みが改善する。
腰とお尻に重だるさだけが残っているが、日常生活もほとんど支障もなく過ごせるようになった。
悪化と予防を考え、8回程度を目安に週一は通院するように伝える。

坐骨神経痛や腰痛に鍼灸が効果があるのはなぜ?

痛みの抑制

鍼灸は、末梢神経を刺激し、中枢神経系の活性化や神経伝達物質の放出を促進することにより、腰痛の緩和効果があるとされています。
鍼灸は、局所的な痛み閾値を上昇させることができます。
また、鍼灸が神経終末に作用し、痛みの感知閾値を変化させることが報告されています。
これにより、痛みを和らげる効果が期待されます。
つまり、鍼灸によって刺激された局所的な領域は、痛みを感じにくくなります。
この効果によって、坐骨神経痛や腰痛の緩和が期待できます。

血行改善

鍼灸が行われる際、鍼を刺すことで局所の血流が増加することが示唆されています。
これにより、酸素や栄養の供給が向上し、炎症や筋肉の緊張が緩和される可能性があります。

筋肉の緊張緩和

鍼灸は、筋肉の緊張を緩和することができます。筋肉が緊張していると、腰痛を引き起こすことがあるため、筋肉の緊張緩和効果が腰痛の緩和につながるとされています。

これらのメカニズムによって、鍼灸治療が坐骨神経痛や腰痛の緩和に寄与するとされています。

インヤン美容鍼・鍼灸治療院 湘南藤沢院近く、藤沢・鎌倉・茅ヶ崎、鵠沼や辻堂の方もご来院を心よりお待ちしております。

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