鍼灸治療の症例紹介:抑うつ・不眠症

こんにちは、インヤン美容鍼・鍼灸治療院 湘南藤沢院の院長の中澤です。

不眠症・睡眠障害でお悩みの方の参考になればと思い、患者さん(男性 / 30代 / 藤沢在住)の鍼灸治療の症例や治療、改善の経過をご紹介します。

この記事を書いた人

中澤和巳 中澤 (インヤン美容鍼・鍼灸治療院 湘南藤沢院 院長)

鍼灸治療で得意な症状

美容鍼、小顔矯正、不眠症・睡眠障害、新型コロナ後遺症治療、首肩こり、膝痛、腰痛など痛みを伴う症状

目次

患者さんご自身で把握されていた不眠症の症状

【不眠症・睡眠障害】中途覚醒・早朝覚醒の混合タイプ

3年ほど前から、抑うつ気味、不安感が強いなどの症状と共に寝ても途中で目が覚める中途覚醒を繰り返し(週に5日以上)、深い睡眠が取れない状態が続いている。
一晩の中途覚醒の回数は、5〜6回程度、平均睡眠時間は4~5時間、目が覚めた後にすぐ寝れる時もあれば朝まで寝れないこともある。
不安症状は改善されたが、サイレース(睡眠導入剤)を服用中で、量は減ってきているが眠りは深くなっておらず、仕事中の集中力が散漫になりがち。
起床時と夕方に身体の疲労感と共に首や肩・背中にかけての凝りが酷くなる。

中途覚醒について

中途覚醒(ちゅうとかくせい)は、通常の睡眠サイクルから途中で目が覚める現象を指します。
これは深い睡眠から浅い睡眠への移行が生じる際に起こることがあります。
一般的には、夜間に何度か中途覚醒が発生することがありますが、これが問題となる場合、慢性的な中途覚醒が続くことで睡眠障害につながることがあります。

中途覚醒の原因はさまざまで、ストレス、不安、過度の興奮、環境の変化、身体的な不快感、または睡眠時無呼吸症候群などの睡眠障害が関与することがあります。
加えて、ライフスタイルや生活習慣の変化、食事、運動、睡眠環境の影響も考慮されます。
中途覚醒が続くと、日中の眠気や集中力の低下、イライラなどの影響が現れ、生活の質に悪影響を及ぼす可能性があります。

中途覚醒は大きく2つに分類され、それぞれが異なる原因や特徴を持っています。

1.中途覚醒
これは、夜間の睡眠中に途中で目が覚めることが特徴です。この場合、寝ついた後も何度か目が覚め、再び眠りにつくことが難しいことがあります。

2.早朝覚醒
早朝に目が覚め、その後は寝つけない状態が続くことを指します。このタイプの中途覚醒は、通常、夜間の睡眠時間が短いままである特徴があります。

初診時の初見

上半身、特に首、肩~背中にかけての火照りと凝りが強くみられた。
腹部と足の冷えが顕著。

施術者が考えた不眠症の原因

職場のストレスによる精神的な過緊張(ストレス)が続き、「思い悩む・考えすぎて寝れない⇄精神・肉体疲労が取れない」を繰り返したことで症状が悪化・慢性化したと考察した。
不眠が続くと寝れないこと自体がストレスになり予期不安で寝れなくなります。
中途覚醒タイプの不眠や睡眠障害の鍼灸治療を行う場合、寝れない事で2次的に生じた疲労感を軽減させることが最も重要で、疲労感が取れてくるとストレスを受けても回復し易すくなり、睡眠が取りやすくなります。
また、不眠がちの方にとてもよく診られる身体の過緊張は、痛みを伴う首肩凝り、頭痛、眼精疲労などの症状を引き起こしていることが多く、合わせて治療を行うと過緊張が軽減され、より寝つきやすい身体の状態になります。
また、できるだけストレッサー(ストレスの原因)を避け、適度に身体を動かしたり、バランスの取れた食事を心がけると軽快に向かいます。

通院頻度

初診から3ヶ月までは1週間に1回の頻度。
3ヶ月目以降は隔週に1回の頻度で通院中。

治療での不眠症の変化

不眠・睡眠障害の鍼灸治療では、頭部、首や肩を中心に筋緊張をとること、消化器の働きを活発すること、足首〜つま先の冷えを改善させるよう、低刺激の鍼やお灸で温めながら行った。
治療を開始してから3ヶ月頃(15診目)には5年振りに一度も目が覚めずに8時間寝ることができた。
4ヶ月頃には、一度も目が覚めずに寝れる日が週に2日ほどまで増え、中途覚醒しても1〜2回程度まで改善し、症状の程度は半減した。
この頃から平均睡眠時間は6〜7時間程度まで増え、起床時や夕方に診られた疲労感や日中の集中力はほとんど気にならなくなる。

不眠症への鍼灸治療の効果

不眠症に対する鍼灸の有効性については、研究結果や臨床経験に基づく情報がありますが、個々の効果については人によって異なります。
以下は、鍼灸が不眠症に良いとされる理由の一部です。

リラックス効果
鍼灸は、身体に鍼を刺すことで筋肉の緊張を和らげ、リラックス効果をもたらすことが期待されます。
これにより、心身が緊張している状態が和らぎ、入眠しやすくなります。

神経調整
鍼灸は神経系に影響を与え、自律神経のバランスを整えるとされています。
特に交感神経と副交感神経のバランスが崩れている場合、これを整えることが睡眠に良い影響を与える可能性があります。

ホルモン調整
鍼灸がエンドルフィンやセロトニンといった神経伝達物質やホルモンの分泌に影響を与え、それが睡眠に対する正常なサイクルをサポートすると考えられています。

ストレス軽減
鍼灸がストレスホルモンであるコルチゾールの分泌を抑制し、ストレスに対する耐性を高める効果があるとされています。
これにより、ストレスが原因で生じる不眠症に対して改善が期待されます。

不眠でお悩みの方はインヤン美容鍼・鍼灸治療院へご相談下さい

施術中にウトウトと眠くなる感覚を得てもらうことも不眠症や睡眠障害の鍼灸においてとても大切です。
鍼灸治療で不眠症や睡眠障害を改善して良い睡眠を得たい方はご相談下さい。

インヤン美容鍼・鍼灸治療院 湘南藤沢院近く、藤沢・鎌倉・茅ヶ崎、鵠沼や辻堂の方もご来院を心よりお待ちしております。

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