鍼灸治療の症例紹介:頚椎ヘルニアによる首の痛みと痺れ

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こんにちは、インヤン美容鍼・鍼灸治療院 湘南藤沢院の院長の中澤です。

近年、多くの人がデスクワークやスマートフォンの使用などにより、首や背中の不調を経験しています。
その中で頚椎椎間板ヘルニアは、特に注意が必要な状態の一つです。

頚椎ヘルニアや頚椎症、首の痛みや痺れなどは、症状発症から早期に治療を開始すると、鍼灸治療はとても有効です。

今回は、頚椎ヘルニアや首の痛みでお悩みの方の参考になればと思い、患者さん(男性 / 40代 / 藤沢在住)の鍼灸治療の症例や治療、改善の経過をご紹介します。

この記事を書いた人

中澤和巳 中澤 (インヤン美容鍼・鍼灸治療院 湘南藤沢院 院長)

鍼灸治療で得意な症状

美容鍼、小顔矯正、不眠症・睡眠障害、新型コロナ後遺症治療、首肩こり、膝痛、腰痛など痛みを伴う症状

目次

頚椎椎間板ヘルニアとは

頚椎ヘルニアは、頚椎(首の部分の椎骨)の椎間板が後方もしくは側方へ飛び出し、脊髄や神経根が圧迫することで痛みや痺れなどの症状が現れる状態を指します。
脊髄と神経根では症状が違いますが、神経根症状が圧倒的に多く、頚椎の下部(C6/C7)に発生することが大半を占め、40代〜50代の年齢に好発されやすいとされています。
ヘルニアが発生する場所や大きさによっては神経根症状と脊髄症状とが混合して症状を呈することもあります。


後方の頚椎ヘルニア(正中ヘルニア)

ヘルニアが後方の脊柱管に発生した場合、脊髄が圧迫されることで、腕や足の痺れ、こわばり、筋肉を思うように動かせない(運動麻痺)、排尿や排便などが自分の意思で行えない・残尿感・便秘(膀胱・直腸障害)などの脊髄症状を伴います。

側方の頚椎ヘルニア(外側ヘルニア)

ヘルニアが外側の脊柱管に発生した場合、神経根が圧迫されることで首や肩、背中、腕などの痺れや脱力を主とする神経根症状がみられますが、これらの神経根の症状は首を後ろに倒した際に現れることが多く、痺れや放散痛は首を後屈した際に増強されます。
頚椎ヘルニアによる神経根症状はより鍼灸が有効とされています。

患者さんご自身で把握されていた頚椎ヘルニアの症状

気になる症状の出ている箇所

1年ほど前から、左の首(頭の付け根)の痛みと共に肩から肩甲骨にかけての痛みや凝り、背中のこわばりなどの症状がみられるようになった。
当鍼灸院に来院する1ヶ月ほど前から長時間パソコン仕事をしていると、強い肩こりと共に、左の前腕内側〜小指・薬指・中指にかけて痺れが強くなり、ひどい時には手首に力が入らなくなり手が下がった状態(下垂手)になるなどの症状が出てきたので、整形外科を受診、頚椎椎間板ヘルニアと診断され、当鍼灸院に来院する。

初診時の初見

頚椎のC5/C6/C7の圧痛とその周囲の関連痛が顕著みみられた。
ヘルニアで圧迫された頚椎付近の過緊張に加え、肩や肩甲骨の周囲、頭の付け根〜首にかけての圧痛や凝り、筋肉の強張りが強くみられ、頭部や顔面部の火照りがみられた。
また、腰腹や足の冷えが顕著にみられた。
首を後ろまたは横に倒した際に首肩周りや腕の放散痛と痺れが増強された。

施術者が考えた原因

長時間の同じ姿勢(デスクワーク)が続いたことで首から腰の筋緊張を慢性化させ、運動不足に加えて体が冷えることで筋緊張が強まる季節(冬)がトリガーとなり、症状が悪化したと考察した。
問診でデスク周りの環境を聞いたところ、パソコンのモニターを2台使っているが、常に左のモニターを見ることが多く、さらに足を組む癖があるため、常に足や腰から背中や首にかけての捻れを生じたことで、首の負担を増強させ、頚椎ヘルニアによる神経根症状を発症させたと考えた。
そのため、背中や首・肩の過緊張に加え、股関節の動きが悪かったり、腹腰の筋緊張や冷えを生じたと考察した。
デスクワークでは背中が丸まり、肩甲骨は内側に巻き、顎が前に出る姿勢になりやすく、首や肩の症状に加えて腰に負担がかかり、頚椎症や肩こり、腰痛など様々な症状を引き起こします。
また、骨盤を立て、肩甲骨を引き、顎を引いた、正しい姿勢を取ると痛みを伴うことが多い為、症状が出ている局所の治療に加えて、その周囲や特に体の背面全体の治療をセットで行うことが治療のポイントになります。
継続した治療で正しい姿勢が維持できるようになると、症状は軽快に向かうことが多く、再発予防にも繋がります。
この場合、ストレッチや軽い運動をセットで指導することで軽快に向かいます。

通院頻度

初診から5回までは1週間に1回の頻度。
5回目以降は月に1回の頻度で予防やメンテナンスのため通院。

治療での変化


頚椎ヘルニアや頚椎症の鍼灸治療では、ヘルニアで圧迫された頚椎付近の治療に加え、頭部や肩など周囲にみられる関連痛の原因になる筋肉などへ鍼や灸などを行います。
また、体の背面(特に首から腰にかけて)の左右の筋肉の過緊張(圧痛・硬結・こわばりなど)のアンバランスをよくみて、背中全体の過緊張の偏りを取るように低刺激の鍼やお灸で治療を行います。
初回の治療後には、痛みや痺れは残っているものの、程度は半分以下まで改善した。
3診目、4診目の頃には痺れはほぼ消失し、下垂手もほとんどみられなくなり、手に力が入るようになったが、頚椎の痛みと肩甲骨付近の痛みは残った。
5診目には頚椎ヘルニアで圧迫されていた局所の圧痛やその周囲の痛みも消失し、首の可動域も改善した。
腰から首にかけての筋緊張はまだみられる為、再発予防を含めた治療を月1回程度で通院中。

頚椎症への鍼灸治療の効果

うつ病と鍼灸

頚椎ヘルニアに対する鍼灸の有効性については、研究結果や臨床経験に基づく情報がありますが、個々の効果については人によって異なります。
以下は、鍼灸が頚椎ヘルニアなど首の痛みに良いとされる理由の一部です。

痛みの緩和
鍼灸は痛みを軽減する効果があるとされています。
鍼を行うと、痛みをコントロールする内因性オピオイドと呼ばれるモルヒネに似た神経伝達物質が放出され、痛みの知覚が変化することがわかっています。

筋緊張・血流の改善
鍼灸は筋肉の緊張を緩和する効果があるとされています。
頚椎ヘルニアでは、周囲の筋肉の緊張が増加し、症状を悪化させる可能性があります。
鍼灸が筋肉の緊張を和らげることで、痛みや圧迫症状の改善につながります。
また、血流の改善により、栄養や酸素の供給が増加し、傷付いた組織の修復や再生が促進されることで治癒能力を早めます。

頚椎ヘルニアや首の痛みでお悩みの方はインヤン美容鍼・鍼灸治療院へご相談下さい

頚椎ヘルニアや首の痛みは早めに対処することで完治までの時間を短くすることができます。
鍼灸治療で頚椎ヘルニアや首の痛みを改善したい方はご相談下さい。

インヤン美容鍼・鍼灸治療院 湘南藤沢院近く、藤沢・鎌倉・茅ヶ崎、鵠沼や辻堂の方もご来院を心よりお待ちしております。

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