鍼灸治療の症例紹介:不眠症・睡眠障害

不眠鍼灸

こんにちは、インヤン美容鍼・鍼灸治療院 湘南藤沢院の院長の中澤です。

「ベッドに入っても寝付けない」や「何度も目が醒める」などの不眠症・睡眠障害でお悩みの方の参考になればと思い、患者さん(女性 / 40代 / 藤沢市在住)が鍼灸治療で不眠症が改善された症例やその効果についてご紹介します。

この記事を書いた人

中澤和巳 中澤 (インヤン美容鍼・鍼灸治療院 湘南藤沢院 院長)

鍼灸治療で得意な症状

美容鍼、小顔矯正、不眠症・睡眠障害、新型コロナ後遺症治療、首肩こり、膝痛、腰痛など痛みを伴う症状

目次

患者さんご自身で把握されていた不眠症の症状

【不眠症・睡眠障害】入眠困難(寝付きが悪い)タイプ

4年ほど前から、ベッドに入っても一睡もできない日が月に数回あったり、夜中の3時頃まで目が醒めて寝れない事が多く、週に2,3回は3~4時間程度しか寝れない日が続いている。
中途覚醒はほとんどないものの、頻繁に寝汗をかくことがあり、着替えの為に目を覚ますことがある。
朝起きた時の疲労感と身体の重だるさや、日中から夕方にかけての疲労感を強く感じる。
夏になると動悸や首肩の痛み、頭の火照りを覚えることがあり、寝付きが更に悪くなる。
睡眠薬は服用していないが、漢方(酸棗仁湯)を1年ほど前から服用しているが、改善はみられず、当鍼灸院に来院される。

入眠困難について

入眠困難(にゅうみんこんなん)は、一般的には睡眠障害の一つであり、就寝時に眠りに入るのが難しい状態を指します。
これは一般に、睡眠の質や量に悪影響を及ぼす可能性があります。
通常、入眠には15〜30分程度かかる場合がありますが、入眠障害がある場合はこの時間が大幅に延びることがあります。

入眠困難の原因はさまざまであり、ストレス、不規則な生活習慣、睡眠時の環境、身体的または心理的な健康問題などが関与していることがあります。
また、入眠困難は、日中の機能低下や疲労感、集中力の低下などを引き起こし、生活の質を低下させることがあります。

初診時の初見

腹部の冷えと上腹部の緊張、足の冷え、首、肩~背中にかけての火照りと筋緊張が強くみられた。

施術者が考えた不眠症の原因


転職した頃から職場で緊張することやイライラする事が増え、不眠症になってことから、心身が緊張状態になり、就寝時にリラックスすることが難しくなったこと、ストレスによって不安や心配事が頭をよぎり、入眠困難を引き起こしたと考察した。
ストレスが継続すると、睡眠の質が低下し、中途覚醒や早期覚醒といった問題が生じることがあります。
このような状態では、十分な休息が得られず、疲労感や不快感が増大し、ストレスがさらに増大する悪循環に陥ることがあります。

入眠困難(ベッドに入っても寝れない)タイプの不眠や睡眠障害の鍼灸治療を行う場合、寝れない事で2次的に生じた疲労感を軽減させる治療からスタートする事が多く、疲労感が取れてくるとストレスを感じづらくなり、入眠しやすい身体になります。
また、寝付きが悪い方によく診られる身体の特徴は、足元の冷えと首肩や頭の火照りや筋緊張です。
この場合、足裏にお灸を行い温めながら首や肩の凝りを鍼で治療すると、身体の疲労感や過緊張が改善され、より寝つきやすい身体の状態になります。
また、できるだけストレッサー(ストレスの原因)を避け、適度に身体を動かしたり、毎日お酒を飲む方は量を減らしたり、バランスの取れた食事を心がけるように指導します。

通院頻度

初診から4ヶ月までは1週間に1回の頻度。
4ヶ月目以降は隔週に1回の頻度で通院中。

治療での不眠症の変化

首肩の筋緊張や頭部に見られた火照りにはソフトな刺激の鍼を、足やお腹の冷えにはお灸を使い、身体を温めながら全身の血流の滞りを改善させる治療を行います。
人間の睡眠サイクルは体温の変化と密接に関連しており、睡眠時には体温が下がりますが、入眠前に体温を一時的に上げると体温が徐々に低下して眠たくなります。
お風呂から上がってしばらくすると眠くなったり、ご飯を食べた後に眠くなったりするのは入浴や食事で体温が上がったことで眠りに入るタイミングが整った為です。
この反応を利用し、身体を温める鍼灸治療は不眠治療にとても向いています。
また、呼吸に関わる横隔膜がある上腹部の緊張を鍼で取り、深い呼吸が行えることで身体がリラックスできるような治療を行います。

治療を開始してから2ヶ月頃(10診目)には起床時の身体の重だるさが半減し、日中の疲労感はまだ感じることがあるものの、イライラすることが減った。
治療を開始してから4ヶ月頃(19診目)には一睡も寝れない日はなくなり、平均睡眠時間も3~4時間から5~6時間まで改善した。
週に2~3日は、ベッドに入ってから1時間程度で寝付くことができるようになり、寝汗もかかなくなった。

不眠症への鍼灸治療の効果

鍼灸の治療中にいびきをかきながら寝てしまうことはよくありますが、不眠症に対する鍼灸の有効性については、研究結果や臨床経験に基づく情報があります。
以下は、鍼灸が不眠症に良いとされる理由の一部です。

リラックス効果
鍼灸は、身体に鍼を刺すことで筋肉の緊張を和らげ、リラックス効果をもたらすことが期待されます。
これにより、心身が緊張している状態が和らぎ、入眠しやすくなります。

神経調整
鍼灸は神経系に影響を与え、自律神経のバランスを整えるとされています。
特に交感神経と副交感神経のバランスが崩れている場合、これを整えることが睡眠に良い影響を与える可能性があります。

ホルモン調整
鍼灸がエンドルフィンやセロトニンといった神経伝達物質やホルモンの分泌に影響を与え、それが睡眠に対する正常なサイクルをサポートすると考えられています。

ストレス軽減
鍼灸がストレスホルモンであるコルチゾールの分泌を抑制し、ストレスに対する耐性を高める効果があるとされています。
これにより、ストレスが原因で生じる不眠症に対して改善が期待されます。

不眠でお悩みの方はインヤン美容鍼・鍼灸治療院へご相談下さい

鍼灸治療中にウトウトと眠くなる感覚を得てもらうことも不眠症や睡眠障害の鍼灸においてとても大切です。
鍼灸治療で不眠症や睡眠障害を改善して良い睡眠を得たい方はご相談下さい。

インヤン美容鍼・鍼灸治療院 湘南藤沢院近く、藤沢・鎌倉・茅ヶ崎、鵠沼や辻堂の方もご来院を心よりお待ちしております。

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