東洋医学の思想、五行説・七情から学ぶマインドセット

東洋医学の思想、五行説・七情から学ぶマインドセット

東洋医学というと何だか難しそうだと感じる方が多くいらっしゃると思います。でも、意外と私たちの日常を過ごしやすくする知恵を与えてくれたり、実は身近に感じるようなことが多くあります。この記事では東洋医学の基礎となる「五行説」の中でも七情について詳しく解説し、これらが現代の生活やマインドセットにどのように役立つかを探ります。東洋医学の知恵を活用して、心身のバランスを整え、健やかな生活を送るためのヒントを提供します。

この記事を書いた人

来間 来間 (YI’N YANG(インヤン) GINZA)

鍼灸治療で得意な症状

胃腸の不調、生理に伴う不調、肌荒れ、肩こり、冷え性、ファスティング×鍼灸

目次

五行説とは

五行の概要

五行説は、東洋医学の根幹を成す思想で、宇宙に存在するすべてのものが木、火、土、金、水の五つの要素で構成され、これらが相互に影響し合うという考え方です。これらの要素は、自然界の現象だけでなく、人間の体や心にも対応すると考えられています。

以下の表は、五行説をわかりやすくまとめた五行色体表です。ちなみに、学生の頃はこの五行色体表を頭抱えながら暗記したのも良い思い出です笑

五行の概要
五行の概要

参照:https://www.kracie.co.jp/kampo/kampofullife/about_kampo/?p=11401

相生と相克の関係

五行は互いに助け合ったり、抑制しあったりして成り立っています。それを東洋医学の言葉で言ってみると「相生(そうせい)」と「相克(そうこく)」といいます。正直、覚える必要は全然ないんですが、それぞれが一つで存在しているわけではなくてどれか一つが欠けてもダメ、強くなりすぎても弱くなりすぎても良くないので互いに影響しあってバランスをとっています。

相生と相克なんて言ってしまったら小難しく感じちゃうかもしれませんが、どうやら東洋医学はバランスを取ることを大切にしているんだ!と感じていただければ良いと思います笑

相生と相克の関係
相生と相克の関係

参照:https://www.kracie.co.jp/kampo/kampofullife/about_kampo/?p=11401

七情とは

七情の概要

七情は、東洋医学における七つの基本的な感情です。これらは人間の心身に強い影響を与え、バランスが崩れると健康に問題が生じると考えられています。
また、先ほどお伝えした五行説をもとにそれぞれの感情が各々の五臓との関連性があると考えられています。

また、感情が五臓を傷つけるだけでなく五臓のうちどれかを傷つけるとそれに対応する感情になりやすい傾向にあります。

実際の最近の来間の体験というか気づきなのですが、以前は夜道とか歩くことに全く抵抗がなく大学生の時はバイトを深夜12時過ぎまでやって帰宅が1時、2時なんてことも多々あり、地元は田舎のため街灯が少ない暗い道を1人で自転車で走り抜けるなんてことを普通にしてました。
ですが、最近街灯少なめの道を夜遅くに歩くのが何だか良い感じしないなぁと思ったことがありまして、昔は全然平気だったのに不思議だなぁ〜と考えてたんですけど、年齢を重ねるにつれて「腎」は少しずつ弱っていくので感情も微妙に変化をして「恐」を以前より感じやすくなっているのかな。という気づきです。
気づいた時に、ああちゃんと年齢を重ねてるんだなぁと噛みしめました笑

五臓七情症状
怒りすぎると気が上昇し、頭痛、めまいなど
喜びすぎると気が緩み、体力を消耗する
思(思いなやむ)思いすぎると気が滞り、食欲不振など
悲しみ憂いすぎると気が消滅して気力がなくなる、話したくなくなるなど
恐がりすぎたり、驚きすぎると気が下がったり乱れて物忘れ、耳鳴りなど

五行説と七情の実践

日常生活での応用

五行説と七情の考え方は、日常生活でのセルフケアに大いに役立ちます。例えば、五行に基づいた食事や生活習慣を取り入れることで、季節ごとに適切なケアを行えます。また、感情のコントロールも重要で、ストレス管理やメンタルヘルスの改善に役立ちます。

例えば、先ほどお伝えした来間の体験談とも似ているのですが、最近のご自身の感情の傾向に目を向けてみて関連の五臓にも注目してみるのも良いと思います。
思い悩みがちな方は脾の機能が低下しているケースをよく目にします。ヒアリングしていくと、甘いものをよく食べている傾向があります。五行色体表の「五味」を確認すると「脾」に関連するのは「甘」です。「甘」を控えてバランスの良い食事にすると「脾」の機能が正常になり感情も安定してきます。

具体的なセルフケア方法
旬のものを取り入れた食事がおすすめ!

春(木):デトックスと再生の季節

春は、五行の「木」に対応します。この季節は成長と再生の時期であり、肝臓の機能をサポートする食事が推奨されます。春の食材は体内の毒素を排出し、肝臓の働きを助けます。

  • 春の旬の食材:ほうれん草、アスパラガス、菜の花、セロリ
  • 効果:これらの食材は肝臓をデトックスし、体を目覚めさせる効果があります。特に緑色の野菜は、春に最適です。

夏(火):熱を冷ます季節

夏は、五行の「火」に対応し、心臓の健康を維持することが重要です。夏の食材は体を冷やし、暑さから守る効果があります。

  • 夏の旬の食材:きゅうり、トマト、ナス、ズッキーニ、スイカ
  • 効果:これらの食材は体を冷やし、熱中症を防ぐ効果があります。特に水分を多く含む野菜や果物は、夏に最適です。

長夏(土):消化器系を整える季節

長夏は、五行の「土」に対応し、消化器系の健康をサポートすることが求められます。この季節の食材は、消化を助け、体を整える効果があります。

  • 長夏の旬の食材:かぼちゃ、とうもろこし、ジャガイモ、豆類
  • 効果:これらの食材は消化を助け、エネルギーを補給する効果があります。特に甘味のある食材は、脾の働きを強化します。

秋(金):乾燥を防ぐ季節

秋は、五行の「金」に対応し、肺の健康を守ることが重要です。秋の食材は乾燥を防ぎ、体に潤いを与える効果があります。

  • 秋の旬の食材:梨、大根、さつまいも、柿
  • 効果:これらの食材は乾燥した空気から体を守り、肺を潤す効果があります。特に白色の食材は、秋に適しています。

冬(水):体を温める季節

冬は、五行の「水」に対応し、腎臓の健康をサポートすることが求められます。冬の食材は体を温め、内臓を保護する効果があります。

  • 冬の旬の食材:黒豆、ごぼう、しいたけ、クルミ
  • 効果:これらの食材は体を温め、寒さから守る効果があります。特に黒色の食材は、冬に最適です。

まとめ

東洋医学の五行説と七情は、現代の私たちにとっても有益な知識です。これらの思想を理解し、日常生活に取り入れることで、心身のバランスを整え、より健やかな生活を送ることができます。五行と七情の関係性を意識することで、自分の健康状態をより深く理解し、効果的なセルフケアを実践してみましょう。

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