こんにちは!
鍼灸のおかげでここ最近頭痛が無く、やっぱ鍼灸すげ〜となっている来間(くりま)です。
ちなみに私を治療してくれてるのはYI’N YANGの先生達。YI’N YANGには素晴らしい先生が揃ってるんです〜
(お世辞を言わないで有名な来間なので忖度じゃないですよ!)
少し脱線しましたが、鍼やお灸を使って治療をするのが私たち鍼灸師です。
患者さんから「沢山勉強するんでしょう?」「どんなこと勉強するの?」なんて聞かれることが良くありますので簡単に紹介していきたいと思います♪
鍼灸師になるためには西洋医学・東洋医学両方の勉強が必要
専門学校の場合は3年間、大学では4年間勉強をしていきます。国家試験に合格して晴れて鍼灸師になることが出来ます。
国家試験での科目数は、14科目。
- 医療概論
- 衛生学と公衆衛生
- 関係法規
- 解剖学
- 生理学
- 病理学概論
- 臨床医学総論
- 臨床医学各論
- リハビリテーション医学
- 東洋医学概論
- 経絡経穴概論
- 東洋医学臨床論
- はり理論
- きゅう理論
ちなみに、太文字になっている科目は東洋医学系の科目。
鍼灸は東洋医学だから東洋医学のみ勉強するのかなと思いきや西洋医学系の科目の方が意外にも多いんです。
世の中のスタンダードな医学は西洋医学になるので、患者さんに分かりやすく伝えるためにも西洋医学の知識はなくてはなりません。
西洋医学系の科目
人のカラダを診るのが私たちの仕事なので、カラダの構造や仕組み(解剖学、生理学)を知ることはとても大切です。
私が学生の時は解剖実習があり本物の骨や内臓を見て学ぶ機会もありました。
今でも両手に脳みそを乗っけた時の事を鮮明に覚えてます。
鍼灸治療はよく「肩こりとか腰痛などの筋肉的なもののみ治療するんだと思ってました。」なんて言われることがあるのですが、そんなことはなく適応範囲が非常に広いんです。
風邪や胃腸の不調などのちょっとした不調から難病指定を受けている疾患などでも鍼灸治療を併用すると症状の緩和に繋がることもあります。
なので、幅広く疾患についての知識が必要となります。どんな疾患があってそれにはどんな症状があるんだろうといった勉強をするわけです。(臨床医学総論・各論)
だからか、よく「町の小さなお医者さんみたいですね。」なんて言っていただくこともあります。
東洋医学系の科目
東洋医学の基礎はもちろん、皆さんご存知のツボの名前や位置も覚えていきます。
ツボは全部で361穴あります。(※WHOに認定されているツボの数です。)
このツボは1つ1つがバラバラに存在しているのではなく、経絡っていう気の通り道があってその道の上にツボが存在します。その通り道(経絡)には順序があり、その順序も覚える必要がある為、順番通りにツボの名前を暗記します。
私が学生の時に361穴を順番に暗唱する課題があったんですが1つでも飛ばしちゃったら最初からやり直しってルールで、さっきまで言えてたのに突然1つだけ忘れて思い出そうとすればするほど訳分からなくなるみたいな、、笑
そうやって皆で必死に、ツボの名前と位置を頭に叩き込んでました笑
引用:https://sennenq-runners.jp/okyu/「経絡けいらく」って?
知識だけでなく技術も磨いていきます!
上記の科目に加えて、実技の授業ももちろんあります。
鍼とお灸の実技、脈診・腹診や理学的検査法など診察練習、クラスメイトや後輩を患者さんとして問診から治療をするなどより実践形式に近づけての実習などもあります。
また、来間の場合はスポーツ現場で活躍できる鍼灸師を育てるという専門学校だったのでテーピングなどの授業もありました。
最初、鍼は練習用の小さい枕のような台で練習をして慣れてきたら自分の足で練習して、次にクラスメイトへとステップを踏んでいきます。
お灸も同じように紙の上で練習して、自分のカラダにやってクラスメイトの流れで練習していきました。
初めて自分の身体に鍼をした時は下手すぎて自分にドン引きしたのを覚えてます笑
(今はちゃんと上達しているのでご安心くださいね笑)
引用:https://www.kyoto-iken.ac.jp/contents/blogs/2021/01/19/29013
国家資格を取得してやっとスタートライン
ここまでざっと鍼灸師の勉強についてお伝えしてきましたが、結構勉強したかもな〜となんとなく学生時代を思い出して懐かしい気持ちになりました。
ただ、ここまでの内容はあくまで最低ラインであって鍼灸師になってからも学ぶことは沢山あります。
当たり前ですが現場に出ると教科書通りにならない事なんて当たり前。
だから、日々知識と技術を研磨してより良い治療が出来るように努めます。
YI’N YANGでも毎週研修をし研鑽を重ね、より良い鍼灸をお届け出来るよう心がけております。
何か不調を感じた時や、不調にならないよう予防のためでも鍼灸治療をぜひ活用していただければと思います。