コロナ後遺症の下痢に関する鍼灸治療の効果
コロナ後遺症の症状のなかに「下痢」があります。
一番多いのは倦怠感ですが、消化器系の症状が多いのもコロナ後遺症の特徴です。
胃酸や食べ物などの胃の内容物が食道に逆流することによって起こる逆流性食道炎とともに、コロナ後遺症の消化器系症状のひとつとされています。
下痢はコロナ後遺症に限らず鍼灸治療が有効であるという報告は多数あり、過敏性腸症候群(IBS)などにも効果的だとされています。
まだ今ほど医療が整備される以前の明治大正昭和初期などは下痢は大変な病でした。脱水になったり、栄養が吸収できていなかったり、栄養状態が現代より悪かった当時は下痢などの消化器系症状は死活問題でした。
今ほど下痢に対して有効な治療法がない時代は、鍼灸治療で下痢に対処していました。現代においても過敏性腸症候群などの下痢症状に対する鍼灸治療の研究や報告は多数あり、まとめられています。
『ここまでわかった鍼灸医学―基礎と臨床との交流』
第4講 鍼灸で過敏性腸症候群が改善する
https://www.jsam.jp/pdflib/kiso_p10.pdf
この報告は、現在までにわかった鍼灸の研究と一般的に行われている鍼灸治療を結び付けたカタチでまとめています。この報告の中で単純な下痢を含む過敏性腸症候群に対して鍼灸が有効であると結んでいます。
コロナ後遺症による下痢も、過敏性腸症候群による下痢も、それぞれに特徴があるのはもちろんですが、下痢が起こっているという現象については同じです。
ベーシックな治療頻度としては、1週間に1度の鍼灸治療を2ヶ月ほど続けるとコロナ後遺症の症状が軽減されることが多いのが、YI’N YANGでのコロナ後遺症に対する鍼灸治療の傾向です。
まずはお身体の状態を確認させていただき、どんな鍼灸治療の方法がフィットするかを治療経過をみながら施術者とご相談いただき、少しでも不具合なく生活できるようにみなさまを全力でサポートいたします。