コロナワクチン副反応のワクチン接種部位の痛みに関する鍼灸治療の効果
コロナワクチン副反応の症状のなかに「ワクチン接種部位の痛み」があります。新型コロナワクチンでは、接種後に注射した部分の痛み、疲労、頭痛、筋肉や関節の痛み、寒気、下痢、発熱等がみられることがあります。症状の大部分は、数日以内に回復しますが、回復に時間を要する場合があり、長期化した場合を「ワクチン長期副反応」といわれています。
「ワクチン接種部位の痛み」は整形外科医に注目され、SIRVAとよばれています。SIRVAは「ワクチン接種に関連した肩関節障害」と訳され、ワクチン接種後に生じる肩の炎症で、接種部位やその周辺の痛みとともに、腕が上がらなくなる、後ろに回らなくなるなどが発生します。症状や病態は四十肩や五十肩と呼ばれる肩関節周囲炎に近い状態と考えられています。原因は肩の筋肉である三角筋の深い場所にある滑液包と呼ばれる部分への不適切な薬剤注入によると考えられていますが、個人や年齢によって症状は異なり、注射の仕方に関わらず起こる可能性もあります。
ワクチン接種による痛みであったとしても、症状として類似している症状の場合は鍼灸での治療が可能です。これはマッサージなどの手技療法にはない鍼灸治療の強みであると言えます。そして、これは経験則ではありますが、ワクチン副反応に対して鍼灸治療を行って症状が軽減されることはあっても悪化したことは今のところありません。
【肩関節周囲炎に対する鍼治療の効果】
https://www.jstage.jst.go.jp/article/onki1962/60/4/60_4_200/_pdf/-char/ja
この論文は、肩関節周囲炎、いわゆる五十肩に関する現在までの研究を網羅的にまとめ、総括した論文となっています。論文のなかで鍼灸治療は肩関節周囲炎、いわゆる五十肩に対して痛みの軽減に有用であると結んでいます。肩の痛みや可動域の制限によって違いはあるとしながらも、有効性は高く、肩の痛みには鍼灸治療が良いといえます。
治療頻度としては、1週間に1度の鍼灸治療を2ヶ月ほど続けるとコロナワクチン長期副反応の症状が軽減されることが多いのが、YI’N YANGでのコロナワクチン長期副反応に対する鍼灸治療の傾向です。
まずはお身体の状態を確認させていただき、どんな鍼灸治療の方法がフィットするかを治療経過をみながら施術者とご相談いただき、少しでも不具合なく生活できるようにみなさまを全力でサポートいたします。
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