鍼灸治療の症例紹介:円形脱毛症・脱毛症・尋常性乾癬(藤沢在住/30代/男性)

こんにちは、インヤン美容鍼・鍼灸治療院 湘南藤沢院の院長の中澤です。

「円形脱毛症を繰り返す」や「頭部や全身の毛が抜け落ちてしまった」などの円形脱毛症・頭部の脱毛症・全身の脱毛症でお悩みの方の参考になればと思い、患者さん(男性 / 30代 / 藤沢市在住)が鍼灸治療で円形脱毛症が改善された症例やその効果についてご紹介します。

藤沢で円形脱毛症にお悩みの方や、鍼灸治療を検討されている方にとって参考になれば幸いです。
表参道外苑前院・銀座新富町院での受診も受け付けております。

この記事を書いた人

中澤和巳 中澤 (インヤン美容鍼・鍼灸治療院 湘南藤沢院 院長)

インヤン美容鍼・鍼灸治療院 藤沢院が得意な症状

藤沢の鍼灸院「インヤン美容鍼・鍼灸治療院 湘南藤沢院」では、美容鍼、不眠症・睡眠障害、新型コロナ後遺症、慢性疲労、円形脱毛症、めまい、メニエール病、偏頭痛・緊張型頭痛などの頭痛、胸郭出口症候群・射角筋症候群・頚椎症などの首の痛み、四十肩、五十肩などの肩関節の痛み、肩こり、坐骨神経痛・腰椎ヘルニア・脊柱管狭窄症・腰椎すべり症などの腰痛、変形性膝関節症などの膝痛、痛みや痺れを伴う症状全般を得意としています。

目次

患者さんご自身で把握されていた円形脱毛症に伴う身体の症状

【円形脱毛症・全身の脱毛症】円形脱毛症の再発

3歳頃から尋常性乾癬を発症。
3年前に頭髪を含めた全身の脱毛症を発症し、寛解したものの1ヶ月ほど前から円形脱毛症が再発し現在も脱毛が進行している。
現在は皮膚科で処方されている尋常性乾癬と円形脱毛症に用いられるリンヴォックとステロイドを使用中。
尋常性乾癬は、円形脱毛症の再発と共に改善してきている。

▼円形脱毛症以外の自覚症状
・尋常性乾癬
・強い疲労感
・食欲低下
・悪寒(全身の冷え)
・動悸
・不安感、気分の落ち込み
・睡眠障害(途中で目が覚める)
・首肩凝り
・目の奥の痛み

円形脱毛症について

円形脱毛症(えんけいだつもうしょう)は、自己免疫疾患の一種であり、突然、円形または楕円形の脱毛斑が現れる状態を指します。
この状態は、頭皮だけでなく、眉毛、まつ毛、体毛にも影響を及ぼすことがあります。

特徴

  • 円形または楕円形の脱毛斑: 突然現れることが多く、複数の斑点が同時に発生することもあります。
  • 進行性: 斑点が徐々に拡大することがあります。
  • 再発性: 脱毛斑が自然に治癒しても、再発することがあります。

原因

円形脱毛症の正確な原因は不明ですが、自己免疫反応が関与していると考えられています。
円形脱毛症の場合、免疫システムが毛包(毛の根元)を攻撃することで、脱毛が生じます。以下の要因が関与している可能性があります。

  • 遺伝的要因: 家族歴がある場合、発症リスクが高まることがあります。
  • ストレス: 精神的・肉体的ストレスが引き金になることがあります。
  • 環境要因: 一部の環境要因が免疫システムに影響を与える可能性があります。
  • 自己免疫疾患との合併: 乾癬、関節リウマチ、甲状腺疾患、糖尿病、重症筋無力症などと合併するリスクがあります。
  • アレルギー疾患との合併: アトピー性皮膚炎と合併する可能性があります。

症状

  • 突然の脱毛: 主に頭皮に円形の脱毛斑が現れますが、眉毛、まつ毛、体毛にも影響することがあります。
  • 脱毛部分の滑らかな皮膚: 脱毛した部分の皮膚は通常、滑らかで炎症や瘢痕は見られません。
  • 爪の変化: 一部の患者では、爪に点状のくぼみや割れが生じることがあります。

治療方法

円形脱毛症の治療法は様々であり、個々の患者の状況に応じて選択されます。

1. 局所治療

  • ステロイド外用薬: 免疫反応を抑えるために使用されます。
  • ミノキシジル: 毛の成長を促進する外用薬。

2. 注射療法

  • 局所ステロイド注射: 脱毛部分にステロイドを直接注射して、免疫反応を抑える方法。

3. 内服治療

  • ステロイド内服薬: 全身的な免疫抑制を目的として使用されることがあります。
  • 免疫抑制剤: アザチオプリンやメトトレキサートなどが使用されることがあります。

4. 光線療法

  • 紫外線療法: UVAやUVBを使用して、免疫反応を調整する方法。

5. その他の治療法

  • 局所免疫療法: ジフェンシプリンやスクアレン酸エチルを使用して、アレルギー反応を誘発し、毛の再生を促す方法。

円形脱毛症の治療効果は個々の患者によって異なります。早期に専門医に相談し、適切な治療を受けることが重要です。また、ストレスの管理や健康的な生活習慣を維持することも、治療効果を高めるために重要です。

施術者が考えた円形脱毛症の原因


尋常性乾癬の既往歴があることから、自己免疫疾患と合併して円形脱毛症になりやすい素因がもともとあり、強い精神的ストレスを受けたことが引き金となって円形脱毛症や全身の脱毛を発症したと考察した。
また、頭皮の赤みと化膿がみられことや、顔面部の火照りもみられたことから頭部が鬱血状態になり、育毛の妨げになっていた。

円形脱毛症は繰り返して発症する事が多く、「このまま治らない」や「人目につくのを避けたい」など脱毛による二次的な心理的ストレスが様々な体調不良や脱毛の進行を引き起こし悪循環に陥ることがあります。
円形脱毛症の鍼灸治療を行う場合、まず二次的に生じた身体の不調の治療を行い、発毛の基礎となる身体の健康状態を安定させる事から治療をスタートします。
また、毛髪の栄養となる血液を全身に巡らせ、頭部へ送り込めるように、全身の冷えと火照りを鍼灸で取り除きながら血行不良を取り除く治療を行い、発毛しやすい身体の状態にしていきます。

円形脱毛症に限らず、身体が不調になると身体の疲労感や気分の落ち込み、食欲不振、過食、睡眠障害などを伴うことが多く、これらの症状を鍼灸で取りなが、全身の不調を整えながら局所の治療を行うことで軽快に向かうケースが多くみられます。

通院頻度

初診から4ヶ月までは1週間に1回の頻度。
4ヶ月目以降は隔週に1回の頻度で通院中。

鍼灸治療での円形脱毛症の変化

初診:特に冷えが強くみられた背中を灸で温め、全身の冷えを取り除きながら、緊張した上半身(肩・首・頭)にみられた火照りや凝りを鍼で治療する治療を行った。
3診目:全身の冷えがほとんどなくなり、赤く化膿していた頭部も落ち着いてきた。
5診目:この頃から脱毛が減りだし、身体も温まり、精神不安も安定してくる。
10診目:脱毛は止まり、抜け落ちた箇所から新しい毛が生えてくるようになる。目の奥の痛み、疲労感、動悸など全身の不調が改善され、良い状態がキープできるようになってくる。
15診目:パッとみた感じ円形脱毛症であることが分からないくらいまで回復してくる。
脱毛、体調面も安定してきたので、隔週へ通院頻度を落として育毛や再発防止の為、現在も通院中。

藤沢で円形脱毛症でお悩みの方はインヤン美容鍼・鍼灸治療院へご相談下さい

円形脱毛症は、見た目だけでなく心の健康にも影響を与える厄介な症状です。
しかし、鍼灸治療で全身のバランスを整えることで、自然な形で改善することができます。
当院では、患者様一人ひとりの症状や生活習慣に合わせたオーダーメイドの治療を行っていますので、藤沢で円形脱毛症でお悩みの方はぜひお気軽にご相談ください。

インヤン美容鍼・鍼灸治療院 湘南藤沢院近く、藤沢・鎌倉・茅ヶ崎、鵠沼や辻堂の方もご来院を心よりお待ちしております。

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